ハラルとハラム
イスラム教徒が豚肉を口にしないのはよく知られていますが、ピーマンを嫌いな子どもがピーマンをよけて食べるというのとはわけが違います。豚肉が入った料理はその皿全部が食べられず、豚肉に使った調理器具を使った料理も食べることはできません。
イスラム教の教えに則った食品は「ハラル(許された)食品」、非ハラル食品のことは「ハラム食品」と呼びます。豚・肉食動物・爬虫類・昆虫類およびこれらからの副産物はハラムであり、食べることは禁止されています。また水中でも陸上でも生きられるカエルやカメ、カニなどの生物も禁止です。アルコール飲料は禁止。アルコールが添加されている醤油や味噌もだめです。牛・羊・鶏等はハラルの食材ですが、イスラム教の作法に沿って屠殺されなければなりません。イスラム教の戒律に違反していないと認定された食品には、ハラル認定マークが付いています。
世界最大のイスラム教国は、人口約2億の約9割がイスラム教徒であるインドネシアです。インドネシアの場合、ハラル認定は食品会社が申請し、インドネシア宗教学者協会と食品専門家で構成されるハラル委員会で適否が決められ、国の食品医薬局で審議後、ハラルとして認証されます。更新は2年に1回です。現在インドネシアでは、すべての輸入食品について、ハラルの認証が必要となっています。
スーパー内では、売り場だけでなくレジもハラル食品とハラム食品で分けられています。レジで働くイスラム教徒がハラム食品に手を触れることができないためです。