更年期

2008年08月「GLOBAL」第60号収録

40代、50代になると起きるさまざまな心と体の症状、更年期障害。そもそも更年期とはどのようなものなのでしょうか。更年期障害の症状、原因、そして、更年期障害を防ぎ、乗り切る食生活について探ってみました。

男性にもある更年期

●図表1 男性更年期症状の内容と頻度順
図表
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一般に女性は40代後半から50代前半の時期に閉経を迎え、その時期、のぼせや頭痛、だるさ、疲れやすいなど、更年期障害といわれる心身に不快な症状が現れます。これまで更年期というと、女性特有のものと考えられてきましたが、最近では男性にも女性同様にホルモン環境の変化があり、やはり女性の更年期と同様にさまざまな症状と関連があることが分かってきました。中年になると、疲労感、抑うつ状態、不眠、性欲の減退などを訴える男性が少なからず存在しますが、これらの原因は更年期によるものかもしれないのです(図表1)。

男性更年期は早い人で40歳ぐらいからはじまりますが、もっとも多いのは45歳くらいから50歳前後。動悸、肩凝り、のぼせ、顔のほてり、手足のしびれ、頭痛、発汗、冷え性など、不定愁訴と呼ばれるもの。性機能の低下。精神的には、倦怠感、無気力、不眠、うつ傾向などの他に、自律神経失調症の症状などもみられます。

原因はホルモンの変調

女性の場合と同じく、男性更年期の原因はホルモンのバランスにあります。ホルモンとは、「内分泌腺から分泌され、血管の中に入り込み、血液とともに体内に行きわたり、さまざまな器官とその機能に重大な影響を及ぼす物質」と定義されます。ホルモンは免疫と自律神経の、二つの大きな働きをコントロールしています。更年期の頭痛や動悸、顔のほてりなどの症状は、ホルモンがコントロールする自律神経の働きの調整に乱れが生じるためです。

ホルモンの中でも、女性の場合は卵巣ホルモンのエストロゲンの変調が、男性の場合は精巣ホルモンのテストステロンの変調が、更年期の主な原因になっています。性ホルモンは生殖の維持だけではなく、人間としての活力を支える因子。更年期はこの性ホルモンが減少していきます。

更年期障害と間違えやすい病気に、身体の新陳代謝を調節する甲状腺ホルモンの異常があります。日本での患者数は700万人、そのうち500万人は病気に気づいていないと推定されています。甲状腺ホルモンが多すぎるとバセドウ病に、逆に少なすぎると機能低下症(橋本病)になります。

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