ブランド力のアップで業界トップを目指す

2010年4月発行 第65号収録

ニッスイでは博多まるきた水産株式会社と株式会社東京キタイチをグループ化しました。助子の高い加工技術とブランド価値を持ち合わせた両社が加わったシナジーとして、ニッスイグループ助子事業が従来の原卵中心から加工品中心のビジネスへシフトされることが期待され、海外市場への展開も視野に入れた助子事業全体の拡大と付加価値化が可能になりました。

2009年12月に設立された博多まるきた水産株式会社は2010年2月に事業を開始し、同じく2月に株式会社東京キタイチがニッスイグループ助子事業の一員に加わりました。

博多まるきた水産が事業を譲り受けた株式会社博多まるきたは、辛子明太子の製造販売で高い知名度を誇り、全国の辛子明太子生産の約7割を占める福岡にあって、売上で同地区の上位にランクされていました。秘伝の調味液に漬け込んだ同社のブランド「博多あごおとし」は消費者の評判も高く、1995年には全国水産加工品総合品質審査会において農林水産大臣賞を受賞しています。あごおとしとは「あごが落ちるほどおいしい」ことからネーミングされました。

一方、東京キタイチは北海道小樽に工場を持つ水産加工商品の製造・加工会社。食の宝庫、北海道の中でも「小樽」のブランドは好感度が高く、たらこや辛子明太子の販売に優位性を持っています。同社北海道工場の増改築(2010年4月着工予定)で、量販店水産物売り場向けのたらこを中心とした商品の増産を計画しています。

今回の2社のグループ化は、2006年度にスタートした中期経営計画「新TGL計画」(2006年度~2011年度)の方針に沿って「グローバルリンクス」「ローカルリンクス」を活かした原料の調達から製品の販売までのサプライチェーン機能の強化を図ったもので、助子事業の加工・販売部分の充実と拡大に大きく寄与します。

ニッスイグループはこれまで、ねり製品やフィッシュソーセージの原料となるすけそうたらへの資源アクセスに強みを持ち、資源から最終製品までの白身魚一貫事業を構築してきました。すけそうたらの卵である助子事業に関しても、2社の商品群とそれぞれの会社が持つ加工技術とブランドとが加わり、ニッスイグループのシナジーの最大化が期待されます。

藤本健次郎 執行役員 水産事業執行は「博多まるきた水産、東京キタイチがニッスイグループに加わり、品質・味へのこだわりをあらためて徹底し、ブランド力のさらなるアップを図り、業界トップの座を目指しています」と話しています。