ニッスイのEPAへの取り組み

ニッスイは創業時から、限りある水産資源を余すところなく最大活用し、その価値を社会に提供することに取り組んできました。EPAをその象徴的存在といえます。

ニッスイにとってのEPAとは?

創業期に着手していた魚油の研究

EPAをはじめとするニッスイのファインケミカル製品の端緒は、創業直後にまでさかのぼります。
ニッスイ創業の功労者・国司浩助(くにしこうすけ)の発案により、1920(大正9)年に日本初となる民間の水産研究機関、早鞆水産研究会が下関市に創立されました。同会は戸畑移転後の1930(昭和5)年に化学部を設置し、魚の有用成分の調査・研究を開始しました。その中でも特に力を注いだのが魚油の研究でした。
「将来合理化されたる水産業は、科学的の研究の結果にまたねばならぬ。我等が廃物なりとして現に廃棄している物資も、研究の結果は貴重なる薬品又は工業原料たるやも計り難い」(『国司浩助氏論叢』)
こうした国司の考え、予言を反映して、1934(昭和9)年に魚油の加工利用のための研究が開始されました。これが後に、EPAの研究として開花していったのです。
ニッスイは、1980年からの千葉大学との共同研究によりEPAの有用性を把握し、持田製薬との医薬品共同開発により、90年に医療用医薬品の承認を得るに至りました。また高度精製技術を開発して、高純度EPAの生産に世界で初めて成功しました。

【画像】イマーク イマークS

高純度EPAの生産

高品質なEPA供給体制への取り組み

原料であるイワシ油のEPAは20%前後であり、医薬品化するにはこれを90%以上に濃縮し、純度を高めなければなりません。一方でEPAは酸素に触れると徐々に変質、分解していくデリケートなものです。
ニッスイはこれらの課題や問題点を克服しながら、高純度EPAの量産化に成功しました。現在では96%以上の高純度化が可能になりました。

高純度EPAの生産
※12:エチルエステル
グリセリンの代わりにエタノールが結合した化合物。エステルとは結合様式を指し(-COO-)、グリセリンとの結合でも同じ構造です。
※13:HPLC
高速液体クロマトグラフィーという装置。分離カラムと高圧の液体を用いて化合物を分離する仕組みで、アミノ酸の一斉分析を実施しています。

EPA商品化への取り組み

ニッスイは、1987年に現在のファインケミカル事業部の嚆矢となる部門を設置し、以来医薬品原料から健康食品まで、幅広い用途のEPAの生産・販売と商品開発に取り組んできました。
1988年に、カプセルタイプのEPA含有健康食品「海の元気EPA」を通信販売で発売しました。
その後2004年に特定保健用食品としてドリンクタイプの「イマーク」、2012年には「イマークS」を発売しました。
またEPAを手軽に摂れる一般食品にも注力しています。

主な商品化の歴史

1987年
海の元気EPA
1990年
医薬品「エパデール」
2004年
イマーク(特定保健用食品)
2011年
EPA+(エパプラス)大豆バー
2012年
イマークS(特定保健用食品)
2012年
EPA+豆乳クッキー
2013年
SPORTS EPA「PLUSPO(プラスポ)」
【画像】海の元気 EPA 120粒
【画像】特定保健用食品 イマークS