資源の持続的な利用について

自然の恵みを受けて仕事をしている当社では、資源を大切にし、地球や海に感謝の心を持って接することを企業姿勢の基本としています。この精神から、当社は1922年より報鱗供養会を営み、感謝をもって魚介類の供養を行ってまいりました。
地球環境と調和・共生するとともに、持続可能な社会の構築に向けて、行政機関や科学的な観点から合理的な資源利用を目指しているNGO等と意見交換を行っており、今後とも自然環境及び生物多様性の保全と、資源の持続的利用に配慮した事業活動を推進してまいります。

クロマグロに関する考え方

クロマグロの資源管理について

当社は水産業に携わる企業として、クロマグロの資源問題を危惧しており、枯渇を防ぎ、次世代に資源を残すためにも、ISC(北太平洋まぐろ類国際科学委員会)の科学的勧告及びWCPFC(中西部太平洋まぐろ委員会)の決定事項(保全管理措置)や水産庁の定める規定を厳しく遵守しています。
また、本資源問題は、日本だけでなく、太平洋沿岸諸国全体の枠組みで管理すべき問題であることから、IATTC(全米熱帯まぐろ類委員会)における科学的勧告や決定事項についても重要と考えています。

クロマグロの漁獲について

当社グループ企業は、現行のWCPFCによる保全管理措置に従い水産庁が設定した漁獲枠を遵守しながら操業を行っており、本枠組みの中で、貴重な資源が持続可能な状態で有効利用されるよう、資源価値の最大化を図りながら事業を進めてまいります。
本年はすでに操業を止めておりますが、他の漁業者・団体と同じく資源の回復には強い関心を持っており、現在の暫定的な管理措置を遵守しても資源の回復が見られず、ISCによる科学的知見に基づく長期的な資源回復計画に基づいてWCPFCによる漁獲モラトリアム措置が勧告された場合には、予防原則に従って一定期間休漁も検討してまいります。

輸入クロマグロの取扱について

当社は国際的資源管理の取り決めを遵守しない国からクロマグロを輸入しておらず、今後も輸入いたしません。各地域漁業管理機関や日本政府が設ける漁獲証明制度を遵守するとともに、今後も遵守状況が曖昧なクロマグロ製品の取扱いを積極的に排除していきたいと考えています。

クロマグロの養殖について

当社は、人工種苗の研究・開発を進めてきた結果、クロマグロの完全養殖に成功しました。稚魚から成魚に至る各成長段階に応じた配合飼料の研究も進めており、今後はクロマグロの養殖事業全体を総合的に管理しながら資源の回復に貢献する養殖事業にも注力いたします。

  • 注)ここにいうクロマグロとは、太平洋クロマグロ(Thunnus orientalis)を指します。

以上