弓ヶ浜水産で、大規模沖合養殖システム海洋実証試験実施

2016年10月03日

日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 細見典男、東京都港区、以下ニッスイ)の連結子会社である弓ヶ浜水産株式会社(代表取締役社長 鶴岡比呂志、鳥取県境港市)は、新日鉄住金エンジニアリング株式会社(代表取締役社長 藤原真一、東京都品川区)に協力し、鳥取県境港市沖合の弓ヶ浜水産のギンザケ養殖場で「大規模沖合養殖システム」の海洋実証試験を実施することとなりました。
実証試験は、ギンザケの養殖期間にあわせて、本年12月~2017年5月に実施されます。

水産物の需要は世界的に拡大しており、養殖事業の重要性は高まっていますが、養殖適地が飽和状態となりつつあり、これに応える方策のひとつとして沖合養殖の検討が必要となっています。

このたびの実証試験では、沖合養殖で必要な①海上での飼料の大量貯蔵技術、②貯蔵タンクから生簀への飼料の長距離搬送技術、③遠隔漁場における適正な給餌管理技術について検証します。

具体的には、弓ヶ浜水産が操業する鳥取県境港市の沖合3キロメートル程度の美保湾の漁場に、約300平方メートルのプラットフォームを建設し、その上に25立方メートルの飼料サイロ2基を設置、ここから直径25mの円形生簀5基に設置している自動給餌機へ圧縮空気で搬送します。
飼料サイロは、既存の設備と比較して、1生簀に対し約4倍量を貯蔵できます。また飼料サイロから自動給餌機への補給は、空気で自動的に搬送・充填されるため、海況悪化による給餌機会のロス削減や省力化を見込めます。
また、この設備は耐波浪性と耐潮流性を有し、沖合での設置が可能です。

今回の実証試験では、生簀内に設置する自動給餌機としてすでに弓ヶ浜水産で導入済みの、ニッスイ中央研究所が開発した給餌制御システム「アクアリンガル®」( 2015年3月特許登録)を活用し、引き続きギンザケの食欲に応じた適正な給餌管理を行います。

弓ヶ浜水産では、この実証試験を通じて、同社が孵化・育成・加工する「活〆境港サーモン」をはじめとする養殖魚のさらなる安定供給に取り組んでいきます。

<「大規模沖合養殖システム」外観>

弓ヶ浜水産株式会社 会社概要

本社所在地:
鳥取県境港市竹ノ内団地205
代表者:
代表取締役社長 鶴岡 比呂志
設立:
2013年12月16日
資本金:
1億2,500万円
事業内容:
ギンザケその他魚類の養殖、水産物加工および販売

以上