ニッスイ海面養殖給餌制御システム「Aqualingual(アクアリンガル)®」、
地方発明表彰を受賞

2016年10月19日

日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 細見典男、東京都港区、以下ニッスイ)の特許「養殖魚の給餌方法及び給餌システム」(特許第5706816号)を発明した社員2名が、公益社団法人発明協会による地方発明表彰の特別賞(鳥取県知事賞)を受賞することが、10月19日同協会より発表されました。
本特許は、技術的に優秀であり、かつ実施効果の高い技術を生み出した発明と認められてその発明者の表彰に至ったものです。
表彰式は11月2日、島根県松江市にて執り行われます。

地方発明表彰とは、地方における発明の奨励と育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的として、大正10年に創設されました。全国を北海道から九州まで8ブロックに分け、各地域において優秀な発明・考案・意匠を完成された方々、発明の実施化に尽力された方々、発明の指導・奨励・育成に貢献された方々の功績を称え表彰しています。

本特許は、ニッスイ中央研究所所属の社員が発明した、海面養殖における給餌制御システムです。「Aqualingual(アクアリンガル)®」の名称で、連結子会社である弓ヶ浜水産株式会社(代表取締役社長 鶴岡比呂志、鳥取県境港市)でのギンザケ「境港サーモン」の養殖にて、すでに実用化されています。
このシステムでは、海上いけすでのギンザケの飼育において、自動的に給餌を行いながら、ギンザケが疑似餌を引く動作に基づいた自発的な摂餌も行わせます。このように、ギンザケの自発的な摂餌と自動給餌を組み合わせた装置により、ギンザケの食欲に応じた給餌量の管理が可能となり、最大成長を達成しつつ飼料の食べ残しによる環境への負荷を減らし、ギンザケにとって最もよい育成方法を実現しました。
また本システムでは、インターネットを活用して、天候や水温、溶存酸素濃度などの養殖環境、魚の空間分布を継続的に解析することができ、給餌時間、給餌量、給餌間隔などを遠隔で調整することも可能です。これは 養殖分野におけるIoT 利用の成功例として有意義なものといえます。

発明「養殖魚の給餌方法及び給餌システム」概念図

本特許の概要

特許番号 :
第5706816号
発明の名称:
養殖魚の給餌方法および給餌システム
特許権者 :
日本水産株式会社
発明者  :
チェン・ウェイミン(中央研究所大分海洋研究センター)、三星亨(中央研究所)
登録日  :
2015年3月6日

以上