ニッスイグループの水産物の持続的利用への取り組みについて

2018年1月30日

日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 大木 伸介、東京都港区、以下「ニッスイ」)は、中期経営計画「MVIP2017」(2015~17年度)においてCSR経営の推進を掲げ、2016年3月に「CSR行動宣言」(注)を制定、あわせてその重要課題を特定して、ニッスイグループが取り組むマテリアリティとして以下の3つを決定しました。

① 安全・安心で健康的な生活に貢献する
② 豊かな海を守り、持続可能な水産資源の利用と調達を推進する
③ 社会課題に取り組む多様な人材が活躍できる企業を目指す

このうち、②に関する主な施策とその進捗をお知らせします。

【1】ニッスイグループが取扱う水産物の持続可能性について調査を開始

水産資源の減少が社会的な課題であるとの認識のもと、ニッスイグループが取扱う水産物が、魚種および漁獲海域ごとに、FAO(国際連合食糧農業機関)が公表する世界の水産資源状態の3段階(資源安定・満限利用・過剰漁獲)のどの段階にあるか、調査を進めています。今後、調査結果に応じて課題に対応していきます。

【2】MSC・ASC認証商品の積極利用

持続可能な漁業に対する認証プログラムであるMSC(海洋管理協議会、Marine Stewardship Council)や、環境に配慮した責任ある養殖に対する認証プログラムASC(水産養殖管理協議会、Aquaculture Stewardship Council)の認証を取得した水産物の積極利用を目指しています。
これらの認証は、東京オリンピックにおける「持続可能性に配慮した水産物の調達方針」にも合致します。
ニッスイは、MSC認証を取得した水産物の取り扱いやこれらを使用した自社製品の生産販売に取り組んでいます。
ニッスイおよびグループの小売り向け商品は以下のとおりです。

事業区分 ブランド名・商品名・
()内は使用原料の産地、魚種、認証番号
製造者・販売者 発売年月
冷凍食品 ニッスイ「今日のおかずMSCフィッシュフライ特製タルタルソースのせ」
(アメリカ・ロシア、スケソウダラ、MSC-C-51733)
日本水産株式会社 2018年2月
発売予定
缶詰 ニッスイ「さば水煮」
(デンマーク、サバ、 MSC-C-50676)
2018年3月
発売予定
ニッスイ「さばオイル漬け」
(デンマーク、サバ、 MSC-C-50676)
加工品
(ちくわ)
ニッスイ「おいしいものをちょっとだけ」
(アメリカ、スケソウダラ、MSC-C-51733)
2017年9月
水産品 博多まるきた水産「あごおとし450gMSC」「同270gMSC」<辛子明太子>
(アメリカ、スケソウダラ、MSC-C-51731)
博多まるきた水産株式会社 2010年6月
稚内東部「北海の玉手箱・ほたて貝柱」
(北海道、ホタテガイ、MSC-C-53303)
稚内東部株式会社 2018年1月

また、ブリ養殖を手掛けるグループ企業の黒瀬水産株式会社が、2017年12月16日付で、世界で初めてブリ養殖のASC認証を取得しました。同社の加工場は、2017年11月30日付で、加工流通の過程で認証水産物が適切に管理され、非認証原料の混入やラベルの偽装がないことを認証するCoC(Chain of Custody)認証も得ています。

【3】水産物認証プログラムを検証する第三者機関への参画

MSCをはじめとする水産物の認証プログラムでは、FAOが発行した「責任ある漁業のための行動規範」「水産物エコラベルのガイドライン」に則り基準が策定されていますが、持続可能な水産物への理解が広がるとともに認証プログラムの数も増え、見極めが必要となってきました。そこで、認証プログラムがFAOのガイドラインを満たしていることを検証するために、第三者機関のGSSI(世界水産物持続可能イニシアチブ、Global Sustainable Seafood Initiative)が設けられ、認証プログラムを認定しています。
ニッスイは2017年4月に、これに前後して北米のニッスイグループ3社がこのGSSIの「ファンデングパートナー」となり、グローバルな資源持続性を推進する企業としてGSSIの活動を積極的に支援しています。

ニッスイおよびグループ企業は、これらの活動を梃に、国際社会が目指す「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(SDGs、持続可能な開発目標)の実現にむけた貢献を一層すすめてまいります。

  • (注) ニッスイの「CSR行動宣言」
    「私たちニッスイグループは、地球や海に感謝し、創業時より受け継ぐ5つの遺伝子(使命感・イノベーション・現場主義・グローバル・お客様を大切にする)から多様な価値を創造し、事業を通じて社会の課題解決に取り組みます」

以上