株式会社クラハシ ふくやま魚市場ふれあい祭

2011年6月発行「GLOBAL」第69号収録

【写真】左)午前と午後に1本ずつ、ほんまぐろを解体し即売します。クラハシ社員の腕の見せどころ。お客さまに大人気であっという間に売り切れです
右上)会場入口の門
右下)子どもに大人気の「タッチプール」。魚に触れたことのない子どもが多い現在、じかに生きている魚に触れ、学習する機会を提供しました

左)午前と午後に1本ずつ、ほんまぐろを解体し即売します。クラハシ社員の腕の見せどころ。お客さまに大人気であっという間に売り切れです
右上)会場入口の門
右下)子どもに大人気の「タッチプール」。魚に触れたことのない子どもが多い現在、じかに生きている魚に触れ、学習する機会を提供しました

【お祭り】ふくやま魚市場ふれあい祭

広島県南東部に位置する福山市は、古くから城下町として栄えた歴史ある町です。瀬戸内海を望む「 とも の浦」は、美しい自然や昔ながらの街並みが広がり、最初に国立公園として指定された瀬戸内海国立公園を代表する景勝地です。

この福山で、2008(平成20)年に市民との交流機会を持ちさらなる市場活性化を図るため、「第1回ふくやま卸売市場ふれあい祭」が開催されて以来、毎年10月に、福山魚市場を中心に「ふくやま魚市場ふれあい祭」が行われています。

第三回ふくやま魚市場ふれあい祭

祭りでは、水産品販売、まぐろの解体と即売、魚のさばき方教室、魚のタッチプール、模擬セリ、フラダンス等のステージ行事が行われ、来場者は2万~3万人にのぼります。

普段開放されることのない市場が一般公開されることで、一般の人たちに「魚市場」の存在と役割を再認識してもらい、「魚」をより身近に感じてもらうよい機会となっています。

2010(平成22)年10月10日(日)に福山地方卸売市場で開催された3回目となる「ふくやま魚市場ふれあい祭」では、「まぐろ解体即売」が一番人気のイベントでした。80kg超のまぐろを目のあたりにしてため息まじりの感嘆の声がもれ、解体していくときには驚きの声も上がっていました。

「お魚のさばき方教室」も老若男女たくさんの方々の参加があり盛況でした。子どもたちに人気だったのが生きている「魚」に触れることのできる「タッチプール」で、元気な声が飛び交いました。たらとかにの「あったか鍋」には長蛇の列ができ、協賛各社の販売ブースにも多くの人が並びました。また、「さざえの数当てクイズ」の賞品には魅力いっぱいの魚介類が用意され、当選者は満面の笑みでした。各コーナーがそれぞれに趣向を凝らした内容で、終日、家族連れやカップルでにぎわいました。

【市場】市場と株式会社クラハシ

市内中心部に位置していた福山地方卸売市場は、交通渋滞の深刻化により1971(昭和46)年に現在の場所へ移転、今年40周年の節目を迎えます。生鮮食料品を適正な価格で、安定して消費者に供給することが市場の役割です。そのため地元産品はもとより、全国から農水産物を集め、小売店を通じて市民に供給しています。

株式会社クラハシの会社設立は1958(昭和33)年です。その歴史は、明治時代の半ば、この地域で鮮魚の卸売業を営んだことに始まり、備後地区では最も歴史のある水産卸売業者として、地域の食文化の発展に貢献してきました。そして、2008(平成20)年には、ニッスイのグループ会社になりました。

クラハシは鮮魚だけでなく、えび・かに・冷凍魚などの冷凍水産品や、塩さけ・塩さばなどの塩干物、冷凍食品や加工食品を扱う部門があり、早い段階から卸売業のカテゴリーに留まらない「水産物総合商社」を目指し、国内はもとより国外からも仕入れを行うことで、大手量販店、外食チェーン、水産加工会社やホテル、料亭などまで、幅広い販売チャンネルを持ってきました。

魚市場の機能は、以前は、全国各地から販売委託または買付により出荷された魚をセリや入札によって仲卸業者や売買参加者に卸売りするというものでした。今や大手量販店、外食チェーンとは直接取引も行っています。各地の魚市場でもそうした動きに対応していますが、クラハシは1980(昭和55)年ごろから、より効率的かつ合理的な流れを意識したシステムを構築し、大手量販店への直接的な商品供給体制を確立していきました。

さらに川上(生産者・水産メーカー・輸入商社)と川下(販売先)の情報を持つ強みを生かして、クラハシが「商品開発、加工や物流も請け負う」といった付加価値提案も行っています。

【地域】福山市とは

1619(元和5)年に徳川家康の従兄弟、水野勝成が西国 鎮衛 ちんえ の役目を命じられ、備後国深津郡野上村一帯に新たな城下町を建設し、この地を「福山」と名付けました。市で有名な鞆の浦は、1576(天正4)年、足利義昭が幕府再興を志し、10年以上この地に留まったことから、「鞆幕府」と呼ばれたことでも知られています。

【地図】福山市

古くから市の基盤は繊維産業で、1961(昭和36)年に単一工場としては当時世界最大といわれた日本鋼管株式会社福山製鉄所(現JFEスチール株式会社)の設立により、重工業が主体の産業都市へと転換し、瀬戸内海の臨海工業都市として栄えました。

戦後の再建復興への思いを込めて植えられたバラが咲き誇る福山市は、現在人口46万人を擁する備後地区の中核都市として、「輝く瀬戸内の交流拠点都市」を将来都市像に掲げています。

【郷土料理】鯛うずみ

「うずみ」は、具(写真は瀬戸の鯛)をご飯の下に隠して、お茶漬けにして頂く料理です。1619(元和5)年、水野勝成が倹約政治を敷いたため、ぜいたく品とされた鶏肉、えびなどの具を庶民がご飯で隠したのが始まりとされ、祭りの前夜祭のごちそうとして、福山近郊で食べる風習があります。

【写真】鯛うずみ

【福山の行事】(2011年)

お手火まつり

7月9日/沼名前神社

夏祭りの神輿渡御の前夜に行われ、約150kgの大松明三体を拝殿まで担ぎ上げる火の祭典。

【写真】お手火まつり<

福山夏まつり

8月13日~15日の3日間

江戸時代から伝わる伝統芸能「二上りおどり」を13日に披露。
15日は芦田川花火大会。

【写真】福山夏まつり

横島底曳網観光

4月中旬~10月末日

内海町沖で観光底曳網漁を体験して、船上・桟橋で獲れたての魚料理を堪能できます。

【写真】横島底曳網観光

福山毎土夜店

(日程は福山市観光協会へお問い合わせください)

土曜の夜に縁日や夜店などを開催。開催商店街は毎回変わります。

【写真】福山毎土夜店