生物多様性の取り組み

自然の恵みを受けて仕事をしているニッスイは、環境憲章を一部改訂し生物多様性保全を行動方針に加えました。環境教育活動を進めることで生物多様性の重要性を啓発すると共に自然共生に向けた活動をNPOの方々と連携して進めて参ります。

稲田堤おさかなポスト「河川保全体験講座」

2013年11月9日(土)、多摩川そして稲田堤おさかなポスト(神奈川県川崎市)をフィールドに河川保全体験講座を実施しました。
おさかなポストとは、多摩川の生態系を守るため、家庭で飼えなくなった観賞魚をむやみに川に捨てないよう設けられた「いけす」です。
当日はまず初めにNPO法人「おさかなポストの会」山崎充哲代表から外来種など多摩川が抱える問題に関するレクチャーを受けました。その後は河川敷の清掃や、ウグイなど在来魚種の川への再放流などの作業を行い、河川を守るとはどういうことなのかを学びました。

参加者からは、「意外な魚が外来種だと知った」、「実際に川の水や魚に触れたことで多摩川の問題を身近に感じることができた」などといった声が聞かれました。小学生のお子さんの中には後日、学校の水槽で飼っている魚を増やす際はおさかなポストからもらってはどうかとクラスで提案してくれた子もいたとのことです。

【写真】河川保全体験講座

宇津貫緑地「里山保全体験講座」

2013年6月22日(土)、ニッスイ東京イノベーションセンターに隣接する宇津貫緑地(東京都八王子市)をフィールドに里山保全体験講座を実施しました。

参加者たちはまず、「宇津貫みどりの会」から里山の生き物のことや森がつくる栄養分が川をつたい海へとつながっていることについてのレクチャーを受けました。その後、下草刈り、腐葉土の切り返し、タケノコ堀りなどを実際に行い、里山保全を体験しました。昼食ではそうめん流しの他、自分たちで採ったばかりのタケノコを使った料理も楽しみました。

参加者の中には東京イノベーションセンターや八王子総合工場に勤務する社員も多くおり、今後も地域への社会貢献として保全活動に協力したいという声が聞かれました。

【写真】里山保全体験講座

谷津干潟「自然観察会」

2012年11月10日(土)に谷津干潟(千葉県習志野市)をフィールドに自然観察会を企画し実施しました。

ニッスイ、デルマール(株)、日水物流(株)の社員と小学生のお子さん32名が谷津干潟自然観察センターに集まり、まずは谷津干潟の歴史などの説明を受け、日本野鳥の会主席研究員の安西英明講師から野鳥をはじめ干潟に生息するさまざまな生き物のこと、動植物の命を紡ぐ関わり、そしてそれを守る大切さなどを学びました。

講義の後は各自双眼鏡をぶら下げて観察開始。3グループに分かれて自然探索の課題に取り組みました。参加者からは生態系への理解が深まったとの声が多くあがりました。

【写真】自然観察会

生物多様性を守る取り組み

ビオトープは、生物モニターと生きた環境学習の場

ニッスイの安城工場では、排水路を再整備する際にビオトープ*を設置しました。新たに設けた池に、魚や水棲昆虫、水草などの生態系を再現しました。水の清浄さを示す生物モニターとしての役割の他、地域の環境学習の場としても利用しています。きれいな水を守りながら、生物多様性*の保全と地域社会に貢献する、ニッスイグループの新しい取り組みです。

【写真】ビオトープ

ビオトープ(安城工場)

  • *ビオトープ:
    その土地に昔からいた魚や昆虫、植物などの多様な生物が、自然の生態系をつくっている空間のことです。最近では企業の敷地内などにビオトープを設ける活動が盛んであり、子どもの環境学習の場として大きな役割を果たしています。
  • *生物多様性:
    地球には、動物、植物、水棲生物、微生物まで多様な生物が存在し、複雑な生態系をつくることで生命のバランスを保っています。これを生物多様性といいます。人間を含めた多くの生物が地球上で生き続けるためには、生物多様性の保全が不可欠です。

植樹活動

東京都八王子市にある東京イノベーションセンターに隣接する宇津貫緑地は、武蔵野の自然が残る緑地保全エリアとなっており、その里山に生息する多様な樹木や生物は、エリア特有の貴重な生態系を作っています。東京イノベーションセンターでは、敷地内に宇津貫緑地の実生苗を移植し、緑地との共生を推進しています。

また、ニッスイ従業員有志による植樹を実施し、「未来へつながる ニッスイふれあいのみち」として、自然の森とふれあう緑の遊歩道を育んでいます。