環境配慮型製品の取り組み

「自然解凍でおいしい!」シリーズ エコプロダクツ大賞節電優秀賞受賞

環境負荷の低減に配慮したすぐれた製品・サービスを表彰する「第9回エコプロダクツ大賞」(主催=エコプロダクツ大賞推進協議会 後援=環境省・農水省・厚労省等)において、冷凍食品「自然解凍でおいしい!」シリーズが推進協議会特別賞(節電優秀賞)を受賞しました。

自然解凍の冷凍食品はニッスイが日本で初めて開発、大ヒット商品となり、家庭用冷凍食品市場に新カテゴリーを創出しました。従来のように電子レンジで解凍というプロセスがないことで、大きな省エネ効果を発揮していることが、今回の受賞につながりました。

【商品写真】自然解凍でおいしい! 3種の和惣菜
自然解凍でおいしい!シリーズ第9回エコプロダクツ大賞エコプロダクツ部門節電優秀賞

人工種苗・育種による「ぶり養殖」

持続可能な水産資源の利用の柱の一つである養殖事業を、将来にわたって維持し成長させていくために、ニッスイグループでは水域環境や生態系への負荷を軽減しつつ、安定した養殖を支えるための、人工種苗や育種など多様な研究開発を推進しています。

通常、ぶりの養殖は、「もじゃこ」といわれる天然種苗を採捕し、海中に設置したいけすで育て成魚にして出荷しますが、天然種苗は生態系に負荷をかけ資源の枯渇を招く懸念があります。これに対し人工種苗は、飼育した親魚から採卵した卵を孵化して種苗を生産します。天然由来の優秀な魚を交配することで、健康で良質な親魚を生み出す育種も充実し、健康な親魚からの種苗生産と、ワクチン接種による魚病リスクの軽減を進めています。

宮崎県串間市にある黒瀬水産(株)では、人工種苗・育種による養殖を事業化し、「黒瀬の若ぶり」ブランドとして2009年6月から出荷を始めています。

梱包の改善

ダウンサイジング

パレットサイズから最適な外箱サイズを設計し、小型化へ

2006年、パレット*への積載効率の見直しから、サケ加工品の外箱のダウンサイジング(小型化)が動き始めました。パレットのサイズに合わせて隙間なく積み上げることを前提に、外箱のタテ×ヨコ×高さの寸法が決定されるようになったのです。外箱がコンパクトになった結果、サケ加工品の場合で、積載率が冷蔵倉庫保管で117%、船舶コンテナ内で109%と向上しました。

  • *パレット:工場や倉庫で荷物の積み降ろしの際に使用する、すのこ状の台

ダウンサイジングは、輸送車両や冷蔵倉庫内スペースの効率化によるCO2排出量削減、外箱や緩衝材などの包装資材の削減、荷扱いの安全性向上など、物流部門に留まらず各方面に影響を与えました。

現在、パレットの大きさやトラックの荷台サイズ、船舶のコンテナサイズが入力された設計ソフトを導入し、新製品の外箱サイズを決める際には、パレット1台あたり底面積で90%、容積で85%の利用率を目標に設計しています。

商品パッケージも見直しの対象となり、全販売数量(水産品を除く商品カテゴリー全体)のうち85%に、ダウンサイズが浸透するまでとなりました。

【図版】さけ加工品(10kg箱)カートン見直しによる積載効率アップ
【写真】ダウンサイジング前後 内袋サイズは同一だが、隙間を詰めることでカートンサイズを縮小

ダウンウエイティング

新技術の採用による氷の減量化、ピースカットで包装資材を軽量化

冷凍エビの輸送では、国際的に「注水凍結品」が主流となっています。冷凍パン枠(金属製型枠)にエビと水を入れて凍結させる方法で、重量全体の約34%を水が占めます。これに対しニッスイでは、表面だけを水の膜で覆って凍結させる「セミIQF凍結品」を提唱。「セミIQF凍結品」における水の使用は、重量全体の約5%ですみます。現在までに自社製品の冷凍エビの約7割を「セミIQF凍結品」にシフトしました。

【写真】「注水凍結品」「セミIQF凍結品」

冷凍食品でもダウンウエイティングが進められています。家庭用冷凍食品「大きな大きな焼きおにぎり」では、ダンボールの内ぶたの一部(重量比で約4%)を切り取ることによって、ダンボール1箱あたり10gの軽量化を実現しました。年間ではカートン重量で11.4tの削減となりました。今後は、このようなダンボールのピースカットによる軽量化を、すべてのニッスイ冷凍食品で実施することで、1年間にカートン重量110tの削減をしていきたいと考えています。

また、ダンボールの原紙やフルート(波型の中芯)の減量化やカートンの梱包に利用するPPバンドのバンドレス化にも取り組み始めています。

【写真】ダンボールのピースカットによる軽量化

ダンボールのピースカットによる軽量化

冷凍食品のプラスチック製容器包装をリデュース

冷凍食品のプラスチック製容器包装をリデュース

ニッスイは、家庭用冷凍食品として人気の自然解凍品シリーズ(3種の和惣菜など)の包装容器を薄肉化・軽量化するなど、リデュースを推進しています。個分け用のカップの材質をプラスチックから紙に変更し、トレー形状も変更することで、1パックあたり20%軽量化しました。ニッスイグループは、包装の軽量化などを通じて、計画的な容器包装廃棄物の削減を推進します。

【写真】個分け用のカップをプラスチックから紙に変更 個分け用のカップをプラスチックから紙に変更。
トレーの形状も変更した。

おなじみの留め金が環境にやさしい「エコクリップ(R)」に

フィッシュソーセージには、包装フィルムと同じ材質を使用し、超音波で両端を密封する技術を使った「エコクリップ(R)」が使われています。この「エコクリップ(R)」によって、お客様からも「ごみの分別の手間がいらなくなった」「金属を使っていないので、事故の心配が減った」と高いご支持をいただきました。

年間120tのアルミ使用削減

【写真】とめ金がないことによりアルミ使用量を年間120t削減 「エコクリップ」の採用により、従来、留め金に使用されていたアルミの年間120tの削減が実現しました。