「サステナブル・シーフード・ウィーク2018」を協賛
2018年10月09日
日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 的埜 明世、東京都港区、以下ニッスイ)は、MSC(注1)日本事務所・ASC(注2)日本事務所が共同で10月13日〜21日に開催する「サステナブル・シーフード・ウィーク(以下SSW)2018」キャンペーンに協賛しますので、お知らせします。
SSWは、過剰漁獲による水産資源の枯渇や、養殖による海洋環境への影響が世界的に懸念されるなか、水産資源の利用を持続可能(サステナブル)なものへ転換することで、生命溢れる豊かな海を将来の世代に引き継ぐことができるということを社会に呼びかけるためのキャンペーンです。持続可能な漁業で獲られた天然水産物の証であるMSC認証と、責任ある養殖業で育てられた養殖水産物であるASC認証の2つの国際的な認証と水産ラベルについて、広く一般に啓発・促進することを目的としています。
このキャンペーンは2014年に第1回が開催され、今年で5回目を迎えます。
ニッスイは、過去に3回SSWへ賛同し、昨年に引き続き今年もSSWに協賛します。
ニッスイグループでは、CSR経営を推進するなか、そのマテリアリティ(重要課題)のひとつに「豊かな海を守り、持続可能な水産資源の利用と調達を推進する」を挙げ、海洋環境や水産資源の持続性、CSR調達といった社会課題に取り組んでいます。その一環として、ニッスイグループではスケソウダラやホキ・ホタテガイ等でMSC-CoC認証(注3)を得ており、これらのMSC認証水産物を使用した冷凍食品やちくわ・加工水産物などを生産・販売しています。また、2017年12月、ブリ養殖・加工を営むグループ会社の黒瀬水産株式会社が、世界で初めてブリのASC認証を取得しています。
サステナブル・シーフード・ウィーク2018 メインイベント
日時 | 2018年10月13日(土) 11:15〜 |
---|---|
会場 | 京都市中央卸売市場 |
内容 | MSCアンバサダーのココリコ・田中直樹さんによる、SDGs目標14「水産物の持続性」を考えるためのトークショー |
サブイベント
全国5か所の小学校や公民館などで、「親子料理教室」やワークショップを開催
- 注1 MSC(Marine Stewardship Council、海洋管理協会)
減少傾向にある世界の水産資源の回復を目指し、1997年に設立された国際的な非営利団体。英国ロンドンを拠点とし、世界五大陸に事務所を持ち、日本事務所は2007年5月に開設された。
認証制度と「海のエコラベル」を通じて、持続可能な漁業の普及に取り組んでいる。
<MSC「海のエコラベル」>
厳格なMSC認証基準を満たし、持続可能で適切な管理を行っているとして認証された漁業で獲られた水産品に付けられるエコラベル。天然漁業を対象とする。 - 注2 ASC(Aquaculture Stewardship Council、水産養殖管理協議会)
2010年に設立された国際的な非営利団体で、オランダを拠点とする。
世界で養殖が急成長するなか、養殖を持続可能なものに変革するため、認証ラベリング制度を通じて、環境に大きな負担をかけず社会にも配慮して生産される「責任ある養殖水産物」の普及に取り組む。認証基準の管理を担う。
<ASC 責任ある養殖のエコラベル>
厳格なASC認証基準を満たし、自然環境や社会への影響を最小限に抑えているとして認証された養殖業で生産された水産品に付けられるエコラベル。
現在、サケ、エビ、ブリ・スギ類、ティラピア、パンガシウス、淡水性マス・二枚貝・アワビの基準がある。 - 注3 CoC認証(Chain of Custody、加工流通過程の管理)
水産物の水揚げ以降のサプライチェーンに対する認証
以上