先進国でも新興国でも人気のさけ・ます

2011年2月発行 第68号収録

近年、全世界で魚の消費が増加しています。ここ10数年、漁獲量の頭打ち傾向が続くなか、需要増に応えるには養殖による計画的な生産が必須です。主要魚種のひとつであるさけ・ますについては大規模養殖技術が確立。ニッスイは市場ニーズにあった特色ある商品を開発し、販路を世界に広げています。

水産物の消費拡大の背景には、先進国では健康志向や日本食ブームの高まりなどがあります。新興国では人口増、消費水準の向上、食の欧米化が進んだことなどがあげられます。こうしたことから、世界の水産物消費は今後さらに拡大していくと予想されます。

世界の人気魚種のうち、さけ・ますはヨーロッパ、日本、北米での消費量が多く、近年は、ロシア、中国、ブラジルなど新興国の消費量が急増し、3カ国合計で世界の約2 割を占めるまでになりました。

需要の高まりを受けて、生産量は2000年の235万トンから2008年は312万トンへ増加しています(国際連合食糧農業機関<FAO>水産統計)。天然物の漁獲量が安定しないなか、増産を可能にしているのが養殖です(図表1 参照)。

【写真】ブラジルの量販店水産売場で販売されるサルモネス・アンタルティカ社サーモントラウト

ブラジルの量販店水産売場で販売されるサルモネス・アンタルティカ社サーモントラウト

さけ・ます養殖大国のノルウェー、チリなどが生産を拡大しているため、世界の養殖の割合は年々高まり2008 年は73%に達しました。この養殖さけ・ますの生産大幅増が安 定供給を可能にしています。

図表1 世界のさけ・ます生産と消費

【図版】図表1 世界のさけ・ます生産と消費