第30回を迎えた「海とさかな」自由研究・作品コンクールへの協賛

2012年3月発行 第71号収録

ニッスイは、良き企業市民として、社会とのコミュニケーションを深め、さまざまな社会貢献活動に取り組みます。

第30回「海とさかな」自由研究・作品コンクールで日本水産株式会社賞を受賞した2作品
創作部門「にじ色クラゲの海」
遠渡 相心さん(神戸市立名谷小学校2年)

創作部門「にじ色クラゲの海」
遠渡 相心さん(神戸市立名谷小学校2年)

研究部門「魚の切り身は、なぜ虹色に光るのか」の一部
渡辺 凜音さん(品川区立第三日野小学校5年)

研究部門「魚の切り身は、なぜ虹色に光るのか」の一部
渡辺 凜音さん(品川区立第三日野小学校5年)

第30回を迎えた「海とさかな」自由研究・作品コンクールへの協賛

ニッスイの社会貢献活動の代表的な取り組みが「海とさかな」自由研究・作品コンクールへの協賛です。1970年代末、それまでに比べて日本人のさかな離れが進み、水産物の消費低迷が続いていました。ニッスイのお客さま相談室では、さかなに親しみを持っていただくにはどうすればよいかが課題に挙げられ、日本人の食生活にとって重要な位置付けにある「さかな」と、その「さかな」を育む海に小学生の皆さんの目を向けていただくことを目的に、1982(昭和57)年から開催された「海とさかな」自由研究・作品コンクールに協賛することとしました。

同コンクールは、小学生を対象に、海やさかなとわたしたちの暮らしとのかかわりをさまざまな角度から捉え、「体験を通じて学んでいただく」ことを目的に、朝日新聞社・朝日学生新聞社が主催、農林水産省・文部科学省・独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)・独立行政法人 水産総合研究センター(水総研)・公益財団法人 海外子女教育振興財団が後援、社団法人 日本動物園水族館協会・公益社団法人 日本水産学会が協力して毎年開催され、2011(平成23)年に第30回を迎えました。

食物、生物としてのさかな、産業としての漁業、水産加工業、流通業など。また資源の宝庫として、私たちの生活にとって欠くべからざる海。地球や海の資源を持続的に有効活用し、環境を大切にすることが、社会から強く求められて久しくなった中、次世代を担う小学生の皆さんに「海とさかなとわたしたち」というテーマに関心を持ってもらい、さまざまな角度から考えていただき、作品に表していただこうと、ニッスイは30年にわたって同コンクールの協賛を続けています。

過去のコンクールに応募していただいた方の中には、このコンクールを通じて小さな命の大切さを学び、今では医師として働いている方もいらっしゃいます。また、お姉さんがコンクールに応募していたことから、妹さんが小学生になって応募をしてくれたケースや、初期のコンクールに応募してくれた小学生が今では大人になり、そのお子さんも応募していただくなど、同コンクールの30年の歴史の重みや絆が感じられます。

第1回では、自由研究を中心に作品を募集し、約2,200点の応募がありました。現在、同コンクールは研究部門、創作部門の2部門制となり、研究部門は自由研究・観察図の2分野、創作部門は絵画・絵本・工作・作文・音楽の5分野で作品を募集するため、全国の小学校や絵画教室など2万校以上のほか、水族館や研究施設へ応募ガイドやポスターを配布し、コンクールの案内のご協力をいただいています。第28回からは海外の日本人学校・補修学校へも海外子女教育振興財団を通じてコンクールのご案内をしています。

第30回の応募総数は約2万6,769点と、第1回の10倍を超える応募がありました。第1回から第30回までの合計応募総数は56万7,352点に上り、海外からの応募は第28回の382作品から第30回は899作品となりました。

応募作品は農水省・文科省の方々、水産業・海洋科学の研究者、小学校の先生など幅広い分野の有識者が審査員を務める最終審査会にはかられ、研究部門・創作部門それぞれに農林水産大臣賞、文部科学大臣賞、海洋研究開発機構理事長賞、水産総合研究センター理事長賞、朝日新聞社賞、朝日学生新聞社賞、日本水産株式会社賞、審査員特別賞が決定されます。第30回日本水産株式会社賞は研究部門が「魚の切り身は、なぜ虹色に光るのか」(自由研究)、創作部門が「にじ色クラゲの海」(絵画)が受賞しました。

また、2006(平成18)年から、コンクールの募集PR活動の一環として、小学生をJAMSTECや水総研、ニッスイグループ各社、漁協の事業場、研究施設などに招待して、漁業や養殖、加工、流通、研究、海洋調査、魚食などについて見学・体験してもらう「夏の体験学習」を開催しています。2011(平成23)年はJAMSTEC横須賀本部で有人潜水調査船「しんかい6500」の模型、深海生物の見学を行ったほか、水総研瀬戸内海区水産研究所百島庁舎(尾道市)の人工海水池の潮溜まりで魚介類を採取して観察方法を学び、ニッスイグループのクニヒロ(株)(カキを主力とする水産加工業者、尾道市)でカキフライ作りを体験、同じくニッスイグループの広島水産(株)(広島市中央卸売市場の水産物卸売業者、広島市)で模擬セリなどを体験しました。

ニッスイは、これからも「海とさかな」自由研究・作品コンクールの協賛を通じて、1人でも多くの子どもが「海やさかな」に関心を持ち、作品制作に取り組む子どもたちが多くを学び、豊かな想像力や自然に対する優しさを持って育つことを願っています。

■「海とさかな」自由研究・作品コンクール「夏の体験学習」

【写真】水総研瀬戸内海区水産研究所百島庁舎実験池での魚介類採取
【写真】JAMSTEC「よこすか」の船内見学

応募作品数の推移

【図】応募作品数の推移
【イメージ】「海とさかな」自由研究・作品コンクールWebサイト画面

「海とさかな」自由研究・作品コンクールについて、詳しくはWebサイトをご覧ください
https://www.umitosakana.com/新しいウィンドウで開きます。