第26回「海とさかな」自由研究・作品コンクール入賞者決定

2007年11月12日

小学生の皆さんを対象に、海とさかなと私たちの暮しとの関わりをさまざまな角度から捉え、「体験を通じて学んでいただく」ことを目的とする、第26回「海とさかな」自由研究・作品コンクール(主催:朝日新聞社、朝日学生新聞社、後援:農林水産省、文部科学省、独立行政法人海洋研究開発機構、独立行政法人水産総合研究センター、協力:社団法人日本動物園水族館協会、協賛:日本水産株式会社)の入賞作品が、11月10日(土)に有楽町マリオン(有楽町朝日スクエア)にて開かれた最終審査会において決定されましたのでお知らせいたします。

今回の応募作品数は23,416作品(前回実績:21,234作品)で、全国の小学校・団体・海外の日本人学校などから23,416名(男子12,010 名、女子11,406名)が参加しました。応募学校数は1,136校(前回実績:1,403校)、個人の応募作品数は1,015作品(前回実績:641作品)となりました。今回も、第19回より引き続き全ての都道府県からご応募いただきました。

このコンクールが昭和57年(1982年)に第1回がスタートしてから26回を重ね、今回までの応募総数は469,993作品となりました。

17作品が入賞として各賞に選ばれました。また、優秀作品賞として106作品、学校・団体協力賞に20校が選出されました。

表彰式は、12月15日(土)浜離宮朝日ホールにて行なわれます。入賞者へは賞状並びに記念の楯が贈られ、副賞として入賞者並びにご家族の皆様を東京ディズニーリゾートへ招待されます。今回も、ご応募いただいた全ての方々に"海とさかな博士号認定証"と"参加賞"が贈られます。

1. 第26回の応募作品の特色

今回も、本コンクールの目的するところの「自然を科学しながら体験を通じて学び、子供らしい発想で研究・創作に取り組む」という考えに基づき4月より募集活動を行いました。全国の約2万3000校の小学校・団体へダイレクトメールでのアプローチを行い、また、社団法人日本動物園水族館協会のご協力により、全国68ヶ所の水族館にて応募ガイドを来園者へ配布する等のご協力をいただきました。

イベント活動としては、6月23日(土)に首都圏の公立・私立の小学校の先生を対象とした体験学習を水産総合研究センター中央水産研究所・日光庁舎で行いました。また、全国一般公募により7月25日(水)~27日(金)に小学生4~6年男女10名を沖縄県石垣島にある水産総合研究センター西海区水産研究所・石垣支所と沖縄県名護市にあるJAMSTEC国際海洋環境情報センター(GODAC)にご招待し体験学習を行いました。さらに8月2日(木)~3日(金)に小学生4~6年の親子10組20名を水産総合研究センター中央水産研究所・横浜庁舎とJAMSTEC横須賀本部の施設見学と体験学習を実施いたしました。全てのイベントを通じて審査員の先生方のご協力により参加者へ本コンクールへの理解を深めていただくとともに作品応募を呼びかけました。

今回の応募総数は前回を約10%上回り(前回比2,182作品増加)、本コンクールの目的である"研究部門(研究作品・観察図)"に多数の作品が寄せられ今後に期待されます。

2. 全体と各部門の特徴

(1)第26回の応募作品の特徴(応募作品総数:23,416作品)

毎年、子供達へのパソコンの普及と活用方法(情報収集)について言及してきましたが、今年はパソコンの活用に加え実体験に基いた作品が増えました。

特に優れた作品においては「自分の足で体を使って、見て、聞いて、試して汗をかいた作品が多く、子供達の間で「体験を通じて学ぶ」というコンクールの主旨が理解されてきた表れと思われます。

(2)研究部門(自由研究)(応募作品数:454作品)

今回はかなりの力作が多く、自分で考え、自分で調べ、新しい発見が得られた作品が増え、単なる調べ学習ではなく貴重な研究作品が寄せられました。

絶滅危惧種のシロチチブ等珍しい魚を扱った作品も目立ちました。海外旅行等、家族旅行の際に海や生物について観察した作品が多く見られました。異常発生したエチゼンクラゲについての研究がありました。全般に、海の環境保全を訴えた作品が多く見うけられました。

(3)研究部門(観察図)(応募作品数:193作品)

作品として取り上げられるものとしては、昨年同様身近に飼育しているメダカ、ザリガ二が多く見られました。また、アジ、サンマ、タチウオ、タイ等スーパーの店頭に並ぶ魚も多く見られました。ヤドカリ、アサリ、カニ、ウニ等浜辺や磯で実際に観察した作品には、優れたものが多くありました。

(4)(創作部門(作文)(応募作品数:667作品)

作文のテーマの多くは家族旅行でした。おいしい魚を食べて感動した話が特に多くありました。創作文は、例年どおり数多く寄せられました。そのほとんどは、夢と子供らしさを感じさせる作品でした。

詩も多く寄せられました。高学年の技巧に走った作品より、低学年の素直な表現の作品のほうが優れたものがありました。

(5)創作部門(工作)(応募作品数:1,668作品)

空箱やペットボトルをリサイクルして、そこに紙粘土や色画用紙で作った魚を飾るミニ水族館が、例年同様数多く寄せられました。電池を使ったゲームやカルタ等遊べる作品も多くありました。大陸棚を再現した作品や、海の深度ごとに住む魚達を分類した作品等には優れたものがありました。

(6)創作部門(絵画)(応募作品数:20,224作品)

例年同様、海の中を魚達が泳ぐ様子を描いた作品が圧倒的に多く寄せられました。人気の高い主人公は、例年同様タコ、イカ、クジラ、イルカ、カニ等ですが、なぜかイルカが減って、サメの中でもシュモクザメが増えました。図鑑を見て描いたと思われる作品が多く、スケッチした作品は今回もあまり見られませんでした。

(7)創作部門(絵本)(応募作品数:210作品)

夢と子供らしさを感じさせる作品が多く見られました。そうした作品の多くは、絵もマンガ的な作品がほとんどです。紙芝居風の作品も何点かあって、優れた作品もありました。ちゃんと装丁された優れたすばらしい作品もありました。

3. 都道府県別応募数から見た研究部門の状況

自由研究が多く寄せられている県は、東京、神奈川、大阪、京都、福岡と大都市を抱える地域がほとんどです。これは観察図を多く送られた地域と重複しています。やはりコンクールに対する関心が高い地域と思われます。宮城、茨城、広島、長崎、宮崎等の応募数が多い海のある県からも、もっと自由研究が寄せられることを期待します。

4. その他

応募2回目を迎えた観察図は193作品(前回実績:110作品)が寄せられました。自由研究に比べ低学年の作品が多いように思われます。低学年にとっては、自由研究よりも観察図の方が取り組みやすいからと推察します。作品の内容も高学年では図鑑で調べただけの作品もある中、低学年の作品は、表現は幼稚でも実際に見たり、ふれたりした"ワクワク、ドキドキ"感が伝わってくる作品が多くあります。こうした低学年にとっては観察図が自由研究の予行練習の役割をにない、さらなるステップアップが望めます。

≪「研究部門」入賞≫(9作品)

作品名 氏名 学年 所属名
農林水産大臣賞 ぼくが貝を拾うわけ(自由研究) 濱 賢樹(さとき) 5年 海部郡(かいふぐん)美波(みなみ)町立(ちょうりつ)由岐(ゆき)小学校(徳島県)
文部科学大臣賞 ぼくはメバル博士2(自由研究) 鶴 宗一郎 6年 青山学院初等部(東京都)
海洋研究開発機構理事長賞 ヤドカリは不思議がいっぱいだ!(自由研究) 小野 淳也 6年 川崎市立橘小学校(神奈川県)
水産総合研究センター理事長賞 「のど」にある謎の歯!~魚の咽頭歯(いんとうし)研究~(自由研究) 中尾 公太 5年 杉並区立浜田山小学校(東京都)
朝日新聞社賞 荒川で生きるカジカたち(自由研究) 古川 研太 6年 福島市立荒井小学校(福島県)
朝日学生新聞社賞 ぼくのたいせつなイソスジエビ(観察図) 小林 隼人 1年 江戸川区立第七葛西小学校(東京都)
日本水産株式会社賞 越前ガニ大百科(自由研究) 山田 真悠子(まゆこ) 3年 西宮(にしのみや)市立(しりつ)甲陽園(こうようえん)小学校(兵庫県)
審査員特別賞 須佐湾のイカの観察図(観察図) 重永 航平(しげなが こうへい) 6年 萩(はぎ)市立(しりつ)育英(いくえい)小学校(山口県)
審査員特別賞 三浦メダカの卵の観察(観察図) 松岡 里咲 6年 南足柄市立南足柄小学校(神奈川県)

≪「創作部門」入賞≫(8作品)

作品名 氏名 学年 所属名
農林水産大臣賞 ただいまっ!(絵本) 林 真穂 4年 名古屋市立猪高(いたか)小学校(愛知県)
文部科学大臣賞 SEA WORLD(工作) 海老江 紫悦(えびえ しのぶ) 2年 荒川区立第三瑞光(ずいこう)小学校(東京都)
海洋研究開発機構理事長賞 海に住む魚の立体図鑑(工作) 三枝 弘典(みえだ ひろのり) 3年 姫路市立網干(あぼし)西小学校(兵庫県)
水産総合研究センター理事長賞 釣れませんでしたね(工作) 出口 優樹(でぐち ゆうき) 6年 生駒(いこま)市立(しりつ)生駒(いこま)小学校(奈良県)
朝日新聞社賞 さかなのようにおよぎたい(作文) 岩田 泰紀(いわた たいき) 1年 名古屋市立極楽(ごくらく)小学校(愛知県)
朝日学生新聞社賞 僕と海の仲間たち(絵画) 渋江(しぶえ)和樹 4年 大田原市立親園(ちかその)小学校(栃木県)
日本水産株式会社賞 クリーニーとなかまたち(絵本) 菅野 優希(ゆうき) 3年 酒田市立富士見小学校 (山形県)
審査員特別賞 くじらにのっているところ(絵画) 駒津(こまづ)みずほ 1年 廿日市(はつかいち)市立佐方(さがた)小学校(広島県)

ほか、優秀作品賞106作品。

≪学校・団体協力賞≫(20校)

都道府県 学校・団体名
宮崎県 延岡市立南小学校
大阪府 貝塚市立東小学校
広島県 尾道市立栗原小学校
神奈川県 三浦市立初声小学校
大阪府 貝塚市立木島小学校
徳島県 徳島文理小学校
大阪府 岸和田市立東光小学校
福島県 郡山市立行健小学校
大阪府 近畿大学附属小学校
広島県 広島市立川内小学校
大阪府 追手門学院小学校
大阪府 堺市立浜寺石津小学校
大阪府 大阪教育大学附属天王寺小学校
東京都 豊島区立池袋第三小学校
長崎県 諫早市立北諫早小学校
大阪府 大阪市立歌島小学校
東京都 国立学園小学校
京都府 八幡市立橋本小学校
茨城県 常陸太田市立金郷小学校
鹿児島県 阿久根市立脇本小学校

上記、入賞(17作品)、優秀作品賞(106作品)並びに学校・団体協力賞(20校)につきましては「海とさかな」自由研究・作品コンクールのHP(http://www.umitosakana.com/新しいウィンドウで開きます。)へも掲載いたします。

≪審査員の先生方≫(13名)『敬称略』

審査委員長
西宮 嗣
教育評論家
坂本 和弘
恩賜上野動物園副園長
岸 ユキ
女優
木原 光知子*
スイミングアドバイザー
花房 克麿
農林水産省水産庁増殖推進部研究指導課長
日置 光久
文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官
佐藤 孝子
独立行政法人海洋研究開発機構
中山 一郎
独立行政法人水産総合研究センター
露木 和男
筑波大学附属小学校教諭
飛田 浩昭
私立青山学院初等部教頭
高橋真理子
朝日新聞東京本社科学エディター
麻畠 陽一
朝日学生新聞社広報部長
谷口 隆
日本水産株式会社広報IR室長

≪事務局審査員の先生方≫(6名)『敬称略』 ※事務局審査会10月27日(土)実施

さとう 有作
漫画家
田代 省三
独立行政法人海洋研究開発機構広報課長
桑原 隆治
独立行政法人水産総合研究センター経営企画部広報室 広報コーディネーター
下高原 拓
朝日学生新聞社広告部長
清水 毅彦
日本水産株式会社広報IR室広報IR課長
奥山 進次
海とさかなコンクール事務局
  • *木原光知子先生は10/18(木)にご逝去されました。第15回より11年にわたり本コンクールの審査員として多大なご協力とご支援をいただきました。関係者一同、謹んで哀悼の意を申し上げます。

以上