中国産冷凍食品の品質管理について

中国産「冷凍ぎょうざ」で食中毒が発生し、検査の結果、有機リン系の農薬のメタミドホスが検出されたとの輸入業者の会見とマスコミの報道がありました。弊社では商品の品質管理については従来より細心の注意を払っておりますが、中国産冷凍食品の安全性確保の取り組みについて、次の通りお知らせいたします。

尚、2月5日のジクロルボスも検出されているとの報道を受け、一部追記しております。

(2008年2月6日)

  1. 今回の冷凍ぎょうざを生産したとされている、河北省天洋食品と弊社の取引はございません。
  2. 弊社では、ニッスイブランド商品を生産する工場については認定制度をとっており、中国の生産工場においても、弊社の施設・設備面、管理面の基準に照らして品質保証室が調査を行い、合格した工場でのみ生産をおこなっております。認定工場に対しては事業部門・中国品質管理センターが定期的に巡回指導を行うほか、品質保証室が定期的に監査を行っております。
  3. 弊社は2003年に、中国山東省青島市に中国品質管理センターを設置いたしました。同センターでは、農薬などの食品の分析、生産工場の品質管理、生産管理指導を行っております。ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS/MS)、高速液体クロマトグラフ質量分析計(LC/MS/MS)などの分析設備を有し、冷凍野菜については、農地ごと/収穫期ごとに、加工食品に使用する農産原材料については産地ごと/収穫期ごとに農薬の分析を行っております。
  4. 中国品質管理センターでの農薬の分析項目は一斉分析法で435項目、この中には今回他社「冷凍ぎょうざ」に残留が確認されたメタミドホスジクロルボスが含まれております。
    通常の検査に加えて、検疫所における輸入食品の他社の違反状況などの情報を収集し、違反の多い食品や原料について、違反事例が多く見られた添加物、農薬、動物用医薬品などの抜き取り検査を行っております。
    冷凍野菜を生産する工場では農薬の分析設備を有しており、リスクの高い農薬については工場搬入時にも検査を行うよう指導しております。
  5. 工場で使用する原材料については、信頼できる購入先から履歴の確かな原料を仕入れることとしており、納入業者からは原料配合、原料産地、使用添加物、アレルギー物質の有無などの情報を記載した原材料規格保証書の入手を義務付けております。農産原料の場合、農地での使用農薬なども記載させております。
    冷凍野菜については農地を定め、使用する農薬についても弊社が承認し、散布方法、記録管理などの指導を弊社および現地生産工場の専門家が行っております。
  6. 弊社、認定工場では細菌検査ができる設備と能力を有することを条件としており、商品の生産時に細菌検査、官能検査を行っております。
    また、日本搬入時にはコンテナごとに製品を抜き取り、第三者である登録検査機関で、細菌検査及び官能検査を行う一方、生産工場へは、当社八王子食品分析センターより細菌検査等に関する技術指導を実施し、検査精度の維持をはかっております。
  7. 生産工場管理者の教育、研修については、毎年当社主催でテクニカルアカデミーを日本で開催し、生産管理、品質管理の研修を行っております。また、中国品質管理センターでは工場品質管理担当者を対象に品質会議を実施しており、更に本年は工場経営者を対象にした品質会議を中国で開催予定です。
  8. 以上のように品質管理については細心の注意を払っておりますが、この度の「冷凍ぎょうざ」の事故を受け、緊急的に中国で生産している製品、および過去に他社商品で検疫所においてメタミドホスが検出されたことのある原材料について、農薬の分析を行っております。
  9. 中国産冷凍食品、冷凍野菜の品質管理については、業界としても現地説明会の開催、現地工場の農薬検査精度チェックを共同で行うなど改善に取り組んでまいりましたが、関係省庁、関係団体の指導を受け、今後一層の安全管理強化に取り組んでまいります。

2008年2月1日
日本水産株式会社