第27回「海とさかな」自由研究・作品コンクール入賞者決定

2008年11月10日

小学生の皆さんを対象に、海とさかなと私たちの暮らしとの関わりをさまざまな角度から捉え、「体験を通じて学んでいただく」ことを目的とする、第27回「海とさかな」自由研究・作品コンクール(主催:朝日新聞社、朝日学生新聞社、後援:農林水産省、文部科学省、独立行政法人海洋研究開発機構、独立行政法人水産総合研究センター、協力:社団法人日本動物園水族館協会、財団法人海外子女教育振興財団、協賛:日本水産株式会社)の入賞作品が、11月8日(土)に有楽町マリオン(有楽町朝日スクエア)にて開かれた最終審査会において決定いたしましたのでお知らせいたします。

今回の応募作品数は18,401作品(前回実績:23,416作品)で、全国の小学校・団体・海外の日本人学校などから18,401名(男子9,430名、女子8,971名)が参加しました。応募学校数は872校(前回実績:1,136校)、個人の応募作品数は890作品(前回実績:1,015作品)となりました。今回も、第19回より引き続き全ての都道府県からご応募いただきました。

今回より財団法人海外子女教育振興財団が協力に加わり、海外の日本人学校・補習校34校より269作品(前回実績:42作品) が寄せられました。

このコンクールが昭和57年(1982年)に第1回がスタートしてから27回を重ね、今回までの応募総数は488,394作品となりました。

この度16作品が入賞として各賞に選ばれました。また、優秀作品賞として99作品、学校・団体協力賞に21校が選出されました。

表彰式は、12月13日(土)浜離宮朝日ホールにて行います。入賞者へは賞状並びに記念の楯が贈られ、副賞として5万円の図書カードと入賞者並びにご家族の皆様を東京ディズニーリゾートへご招待いたします。今回も、ご応募いただいた全ての方々に"海とさかな博士号認定証"と"参加賞"を差し上げます。

1. 第27回の応募作品の特色

今回も、本コンクールの目的するところの「自然を科学しながら体験を通じて学び、子供らしい発想で研究・創作に取り組む」という考えに基づき、5月より募集活動を行いました。

本年より財団法人海外子女教育振興財団が協力に加わり、海外にある日本人学校・補習授業校に対する募集活動に協力いただきました。また、今回、応募ガイドを刷新し、低学年・中学年・高学年向けに過去の受賞作品を例にあげ、個別作品毎にわかりやすく解説いたしました。

『第27回コンクール応募ガイド』15万部と『第27回ポスター』3万部を作成し、国内・外の小学校や団体・施設、全国68ヶ所の水族館等に送付し、募集活動の協力と参加を募りました。

PR活動としては、独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)ならびに独立行政法人水産総合研究センター(FRA)の協力により体験学習イベントを実施しました。今年は「食育」を意識した内容を盛り込み、7月24日(木)-26日(土)には、全国の4-6年小学生、男女10名を一般公募により抽選で招待し、奄美大島瀬戸内町の役場、教育委員会、漁協、中谷水産(株)の協力により、地元の嘉跌地区の小学生、婦人部、漁師さんと清水(せいすい)浜での追い込み漁や獲れた魚の下拵えなどの体験学習を行い、中谷水産(株)が養殖する30kg相当の本まぐろ2本を子供たちの目の前でさばき地元の方々と一緒に試食体験しました。また、加計呂麻島にあるFRA奄美栽培漁業センターでは、まぐろの産卵シーンと種苗生産の研究について紹介があり、研究員のまぐろ養殖研究へ掛ける思いを聞くなど、日常では得られない貴重な体験学習を実施しました。

さらに8月4日(月)-5日(火)には、JAMSTEC横須賀本部と横浜研究所へ抽選で小学生4-6年男女15名を招待し、JAMSTEC横須賀本部では、ROVの操縦、ロープワーク、深海生物の研究、横浜研究所では地球情報館やスーパーコンピューターの紹介、地球温暖化のレポート等、盛り沢山の体験学習を実施いたしました。

両イベントにおいて、参加した審査委員長の西宮先生よりこのコンクールの意義の説明があり、子供たちへコンクールへの参加を呼びかけ、また参加した子供たちからは「また表彰式で会いましょう」と力強い声が寄せられました。

今回の応募総数は前回を大きく下回り(前回比5,015作品減少)、創作部門(絵画・工作・絵本・作文)で4,992作品減少しました。

2. 第27回の応募作品の特徴(応募作品総数:18,401作品)

応募作品については昨年同様「体験を通して学ぶ」という考え方が定着してきたように思います。特に、研究部門において自分で「何故」を発見するために定点観測した作品や、自分で実際に実験した作品が多くありました。また全体的に海の環境保全を訴えた作品が多く寄せられ、その中でも"ビーチコーミング(海岸をくまなく捜す→漂流物の研究)等、リサイクル活動を楽しむというような発想が増えてきたのが特徴と言えます。

3. 各部門の特徴

①研究部門《自由研究》(応募作品数:446作品)

自由研究テーマとして人気があるのは、例年のようにマグロ、サメ、サケ等ですが、今年はメダカの研究が少なかったように感じます。
料理関係(レシピ)は人気で、子供達が楽しみながらやっている様子が伝わってきます。
最新のテーマとしては、ビーチコーミングが目立ちました。その他、魚の構造関する研究テーマでは"タイのタイ"や"魚の耳石"等の研究には、優れた作品が多くありました。
本コンクールの大きな特徴ですが、回数を重ねて応募した子供達の作品には特に優秀なものが多く見られました。

②研究部門《観察図》(応募作品数:178作品)

観察図の応募は今回で3回目を迎えました。アジ、サンマ等、スーパーに並ぶ魚や、メダカ、ザリガニ等身近な生物がこれまでテーマとして多くあげられましたが、今年はヒトデやイソギンチャク、貝類、タツノオトシゴやアユ、ウグイ、ヤマメ等、自分で釣った魚と、興味や種類に広がりがありました。子供達のいきいきとした好奇心を強く感じます。

③創作部門《作文》(応募作品数:298作品)

ファンタジー、メルヘン風の創作文や詩の応募が減少しました。主流は家族旅行の話が多く、海をきれいにしたいという想いが強く伝わってくる作品が多く寄せられました。

④創作部門《工作》(応募作品数:943作品)

ペットボトルや空箱をリサイクルして、紙粘土や色紙で作った魚を飾るミニ水族館が多数見られました。木や紙粘土で作られた魚の模型も多くありました。ビーチコーミングによる漂流物の工作も寄せられました。全体としてリサイクルによる作品が多く見られました。

⑤創作部門《絵画》(応募作品数:16,379作品)

例年同様、海の中を魚達が泳ぐ様子を描いた作品が圧倒的に多く寄せられました。人気のモチーフもタコ、イカ、クジラ、イルカ、カニ等です。スケッチした作品は高学年に多く、低学年ではファンタジックな作品が目立ちました。デザイン的な作品の中にも優れたものが多く見られました。

4. 県別応募数から見た研究部門の状況

自由研究を多く送ってきている県は、例年のように東京、神奈川、京都、福岡と大都市をかかえるところが多く、本コンクールに対する関心の高さが窺えます。観察図もほぼ同じ傾向にあります。

5. その他

今年の特徴としては海外からの応募が多く寄せられたことです。より広いグローバルな視点での作品を期待します。

6. 各部門別入賞作品、優秀作品賞、学校団体協力賞

≪「研究部門」入賞≫(8作品)

作品名 氏名 学年 所属名
農林水産大臣賞 咽頭歯立体図鑑(自由研究) 中尾 公太 6年 杉並区立浜田山小学校(東京都)
文部科学大臣賞 ぼくの大切なイソスジエビ(自由研究) 小林 隼人 2年 江戸川区立第七葛西小学校 (東京都)
海洋研究開発機構理事長賞 僕は渚の名探偵(自由研究) 濱 賢樹 6年 海部郡美波町立由岐小学校 (徳島県)
水産総合研究センター理事長賞 魚の年れい調査(自由研究) 垂水 渓 6年 小田原市立新玉小学校 (神奈川県)
朝日新聞社賞 イソギンチャクの顔(観察図) 尾島 沙海 3年 世田谷区立桜丘小学校 (東京都)
朝日学生新聞社賞 いでよ!耳石オリンピック(自由研究) 村松 孝昭 3年 一宮市立黒田小学校(愛知県)
日本水産株式会社賞 あじの変化 わたしの干物研究(自由研究) 宮川 玲奈 3年 白百合学園小学校(東京都)
審査員特別賞 スルメイカ(観察図) 駒見 果奈 2年 富山市立芝園小学校(富山県)

≪「創作部門」入賞≫(8作品)

作品名 氏名 学年 所属名
農林水産大臣賞 ガラスエビとガラスのエビ(絵本) 海老澤 元 1年 藤沢市立駒寄小学校(神奈川県)
文部科学大臣賞 海のかんづめ(絵本) 林 真穂 5年 名古屋市立猪高小学校 (愛知県)
海洋研究開発機構理事長賞 金目の運動会(絵画) 田渕 緋菜 3年 福井大学教育地域科学部附属小学校 (福井県)
水産総合研究センター理事長賞 大好きな海と将来の夢(作文) 橋本 啓吾 4年 日野市立潤徳小学校 (東京都)
朝日新聞社賞 とどのつまり(作文) 後藤 のはら 6年 横手市立増田小学校 (秋田県)
朝日学生新聞社賞 おいしいマグロの立体図鑑(工作) 三枝 弘典 4年 姫路市立網干西小学校 (兵庫県)
日本水産株式会社賞 なんてったってサンマ(作文) 藤澤 勇樹 5年 聖徳学園小学校(東京都)
審査員特別賞 しょうぶ!1たい1のまぐろの1本づり!(絵画) 岡田 幸晟 2年 大阪教育大附属天王寺小学校 (大阪府)

ほか、優秀作品賞99作品。

≪学校・団体協力賞≫(21校)

学校・団体名 都道府県
貝塚市立東小学校 大阪府
郡山市立行健小学校 福島県
延岡市立南小学校 宮崎県
三浦市立初声小学校 神奈川県
諫早市立北諫早小学校 長崎県
吹田市立豊津第一小学校 大阪府
岸和田市立東光小学校 大阪府
近畿大学附属小学校 大阪府
横浜中華学院 神奈川県
浜松市立気賀小学校 静岡県
熊谷市立熊谷西小学校 埼玉県
香港日本人学校小学部香港校 日本国外
天草市立御所浦小学校 熊本県
常陸太田市立金砂郷小学校 茨城県
岡山市立第三藤田小学校 岡山県
八幡市立橋本小学校 京都府
国立学園小学校 東京都
追手門学院小学校 大阪府
袋井市立浅羽南小学校 静岡県
茅ヶ崎市立浜須賀小学校 神奈川県
鹿児島市立鴨池小学校 鹿児島県

上記、入賞作品(16作品)、優秀作品賞(99作品)並びに学校・団体協力賞(21校)につきましては「海とさかな」自由研究・作品コンクールのHP(http://www.umitosakana.com/新しいウィンドウで開きます。)へ掲載いたします。

≪最終審査員の先生方≫(14名)『敬称略』

審査委員長
西宮 嗣
(教育評論家)
坂本 和弘
(葛西臨海水族園副園長)
岸 ユキ
(女優)
神津カンナ
(作家・エッセイスト)
秋本 治
(漫画家)
武井 篤
(農林水産省水産庁増殖推進部研究指導課長)
日置 光久
(文部科学省初等中等教育局視学官)
佐藤 孝子
(海洋研究開発機構海洋生物進化研究グループサブリーダー)
生田 和正
(水産総合研究センターチーフ研究開発コーディネーター)
露木 和男
(筑波大学附属小学校教諭)
飛田 浩昭
(私立青山学院初等部長)
高橋真理子
(朝日新聞東京本社科学エディター)
麻畠 陽一
(朝日学生新聞社広報部長)
日吉 栄一
(日本水産株式会社広報IR室長)

≪事務局審査員の先生方≫(6名)『敬称略』※事務局審査会10月25日(土)実施

さとう 有作
(漫画家)
田代 省三
(海洋研究開発機構横浜研究所海洋地球情報部広報課長)
関根信太郎
(水産総合研究センター経営企画部広報室広報コーディネーター)
下高原 拓
(朝日学生新聞社広告部長)
清水 毅彦
(日本水産株式会社広報IR室広報IR課長)
奥山 進次
(「海とさかな」自由研究・作品コンクール事務局)

以上