既婚女性の食生活調査「魚介料理に関する意識と実態」について

2013年3月25日

~家庭における魚介料理の喫食回数を増やすには、手軽な洋風メニューの普及に期待~

日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 細見 典男)は、2012年10月25日~11月6日の期間に首都圏50km圏内に在住する25~69歳の既婚女性に対して「食生活に関する調査」を実施し、1,006名の有効回答をまとめました。

結果のサマリー

  • 魚をとることを心がけている人は63.7%でしたが、2009年の69.0%から5.3ポイント減少していました。
  • 魚介料理の喫食回数を増やしたい人および現状を維持したい人は、それぞれ約50%となっており、夕食で魚介料理を増やしたいという意見が圧倒的に多いことがわかりました。
  • 朝食および昼食では魚介料理を食べない人が増加しており、夕食では週4回以上魚介料理を食べるという人が各年代で若干減少していました。
  • 家庭でよく食べられている魚介料理は、和風の焼き魚となっています。今後、照り焼きや洋風メニューが広まることによって、家庭での魚介料理の喫食回数が増えると期待できます。
  • 家庭での魚介料理を増やすには、下処理済みの素材や、フライパンで簡単に調理できて、野菜も一緒に食べられるメニューの提案が望まれています。

調査概要

  • 調査方法:調査員による訪問留置法
  • 調査期間:
    2012年10月25日~11月6日
    2009年10月1日~10月14日
    2006年11月8日~11月22日
  • 調査対象:首都圏50km圏内に在住する25~69歳の既婚女性
    2012年 1,007名
    2009年 1,006名
    2006年 1,011名
    ※対象者の抽出は国勢調査の総人口既婚率および住民基本台帳の総人口に基づくエリア・サンプリングです。
    ※掲載している数値は小数第2位を四捨五入しているため、各々の数値と合計値が必ずしも一致しない箇所があります。

調査結果

~食生活における意識の変化は?~
魚をとることを心がけている人は63.7%いるが、2009年の69.0%から5.3ポイント減少

食事や食品についての意見・行動(全47項目から抜粋)

【図版】食事や食品についての意見・行動(全47項目から抜粋)
  • 食事作りや食べ物の摂取でどのようなことを心がけているのかを全47項目に渡って質問し、その中から“野菜を多くとるようにしている”“魚を多くとるようにしている”“肉を多くとるようにしている”の3項目を比較したところ、2012年の結果は高いほうから順に“野菜”が94.8%、“魚”が63.7%、“肉”が33.4%となりました。
  • 2009年と2012年の結果を比較すると“魚”は69.0%から5.3ポイント減少し、“肉”は22.7%から10.7ポイントも増加していました。“野菜”については2006年から94%台という高い値を維持していました。

食事や食品についての意見・行動(『魚を多くとるようにしている』 年代別)

【図版】食事や食品についての意見・行動(『魚を多くとるようにしている』 年代別)
  • “魚を多く食べるようにしている”の結果を年代別に見ると、2009年から2012年にかけていずれの年代でも“当てはまる計”が減少していました。
  • 20~30代では2006年と変わらない値を示しましたが、40代では9.1ポイント、50代では8.0ポイント減少しました。魚を食べようという意識は比較的高いレベルにあるものの、全体的に減少傾向にあります。

~魚介料理の摂取意向は?~
魚介料理を増やしたい人は約50%、現状を維持したい人も約50%

魚介料理の増減意向

【図版】魚介料理の増減意向
  • 今後、魚介料理を食べる頻度を増やしたいかという質問に対して、“増やしたい”“どちらかというと増やしたい”(以下“増やしたい計”)と回答した人の割合は全体で49.4%、“現状を維持したい”は50.0%となり、“どちらかというと減らしたい”“減らしたい”という人はほとんどいないことがわかりました。
  • 年代別に見ると、“増やしたい計”は20~30代が最も高く61.6%となっており、続いて40代が60.7%となっています。“増やしたい”だけの割合を見ると20~30代が40代より10.6ポイントも高くなっていました。50代、60代と年代が上がるにつれて“増やしたい計”の割合は低下し、“現状を維持したい”と考えている人が増えていました。

魚介料理を増やしたいのは圧倒的に“夕食”!

魚介料理の頻度を増やしたい食事

【図版】魚介料理の頻度を増やしたい食事
  • 今後、魚介料理を食べる頻度を“増やしたい”“やや増やしたい”と回答した497人に、魚介料理を増やしたい食事の場面を複数回答してもらったところ、全体では朝食16.9%、昼食11.9%、夕食90.7%となり、夕食を選んだ人が圧倒的に多い結果となりました。
  • 夕食は朝食や昼食に比べて主食にご飯を食べる人が多いことや、調理や食事に時間をかけられることなどが理由となっているようです。
  • 年代別に見てみると、若い年代ほど魚介料理を朝食に増やしたいという人が多い傾向でした。

~魚介料理の摂取の実態は?~
朝食と昼食では"魚介料理"を食べない人が増加、夕食では高頻度で食べる人がやや減少

魚介料理の喫食頻度【食場面別】

【図版】魚介料理の喫食頻度【食場面別】
  • ふだんの魚介料理の摂取頻度を食事の場面ごとに聞いたところ、2012年に週1回以上食べている人の割合は朝食27.7%、昼食33.0%、夕食91.0%となりました。
  • 2009年の結果と比較すると、朝食では“ほとんど食べない・まったく食べない”の割合が51.0%から56.4%に増加、昼食では27.7%から34.6%に増加していました。また、夕食では“週に4回以上”という高頻度で食べる人の割合が、20.4%から15.8%に若干減少していました。

魚介料理の喫食頻度【夕食 年代別】

【図版】魚介料理の喫食頻度【夕食 年代別】
  • 夕食での魚介料理の喫食頻度の結果を年代で比較すると、若い年代ほど食べる頻度が低いことから、若い年代では魚介料理を増やしたいと思ってはいるものの、十分と思えるほどには食べていない、という食生活の実態がうかがわれます。
  • いずれの年代でも“週に4回以上”という高頻度で食べる人が減少している傾向があります。
  • しかしながら、最も頻度の低い20~30代であっても週2~3回以上の魚介料理を食べる人が約60%存在しており、夕食における魚介料理は欠かせない存在になっています。

~魚介料理の嗜好と家庭料理の変化は?~
好きでよく食べる魚介料理No.1は“和風の焼き魚”、“照り焼き”や洋風メニューの今後に期待大

『好きな魚介料理』と『料理してよく食べる魚介料理』の関係

【図版】『好きな魚介料理』と『料理してよく食べる魚介料理』の関係
  • 14種類の魚介料理から好きなもの、および、自宅で自分で料理をするときによく食べているもの(以下、“料理してよく食べる”)を、それぞれ複数回答してもらいました。
  • グラフの横軸は“好き”の割合、縦軸は“料理してよく食べる”の割合です。グラフの右上にあるメニューほど、好む人が多く、かつ、自宅で料理して食べる人が多いことを示しています。また、対角線よりも右下側にあるメニューは好む人は多いものの、自宅で料理して食べる人が比較的少ないメニューとなります。2009年から2012年の推移は矢印で示しています。
  • “和風の焼き魚”は2009年から2012年で大きな変化はなく、“好き” “料理してよく食べる”の両方でトップでした。
  • “刺身”および“寿司”は“好き”は80%を超えているのに対し、“料理してよく食べる”は“刺身”では約50%、“寿司”では20%弱に留まっていることから、自宅で料理するのではなく、飲食店や出来合いのものを購入して食べることが定着しているようです。
  • その他に2009年と2012年で変化の大きかったメニューは“照り焼き”“洋風の焼き魚”“揚げ物”“マリネ・カルパッチョ”“洋風の麺・ごはん料理”でした。
  • “照り焼き”“洋風の焼き魚”は矢印が比較的右上を向いていることから、“好き”と“料理してよく食べる”の両方で伸びています。一方で“揚げ物”“マリネ・カルパッチョ”“洋風の麺・ごはん料理”は矢印がほぼ真横を向いていますので、“好き” は増えているにもかかわらず“料理して食べる”は増えていません。
  • “好き”と“料理してよく食べる”の両方で伸びている“照り焼き”“洋風の焼き魚”に加えて、“揚げ物”“マリネ・カルパッチョ”“洋風の麺・ごはん料理”といった洋風のメニューに、家庭における魚介料理の喫食頻度増加への期待がかかります。

~家庭で魚介料理を増やすために期待されていることは?~
『下処理済み』の素材と、『フライパン調理』や『野菜も一緒にとれる』メニューが人気

家庭で魚介料理をもっと取り入れるために、あったらよいと思うもの

【図版】家庭で魚介料理をもっと取り入れるために、あったらよいと思うもの 商品
【図版】家庭で魚介料理をもっと取り入れるために、あったらよいと思うもの メニュー
  • 家庭で魚介料理をもっと取り入れるには、どのような商品やメニューがあったらよいと思うかを複数回答してもらいました。
  • 商品では選択肢11個の中で“ウロコや内臓が処理されている”が最も高く、次いで“骨が抜かれている”が選ばれ、この2項目について60代以外から高い支持がありました。3位の“料理方法の説明(レシピがついている)”には年代の差がありませんでした。
  • メニューでは選択肢6個の中で、トップが“フライパンのみで調理できるメニュー”、次いで“野菜も一緒にとれるメニュー”が僅差で続きましたが、60代では順位が逆転しており“野菜も一緒に~”のほうが“フライパンのみ~”より12.5ポイント高い結果となりました。

調査の結果からは、50%以上の人が魚介料理を増やしたいと思っている一方で、実際の喫食頻度は低下していること、洋風メニューの嗜好が高まっている中、その嗜好が家庭料理には十分に反映されていないことなど、食生活におけるギャップや問題が明らかになりました。

家庭における魚介料理の喫食増加には、切り身、骨を抜く、初めから味付けがしてあるなど、調理しやすく食べやすい素材の提供とともに、洋風の料理で野菜も一緒にとれるようなレシピを提案していくことが大切であると考えられます。

以上