ぶりの肉質改善飼料「マブレス」

トウガラシを配合したニッスイ独自の肉質向上機能性飼料の「マブレス」を中心に、ほどよい脂のりで「見ても、食べても、おいしいぶり」の養殖研究を進めています。

ニッスイが開発したぶり用の飼料「マブレス」には、次の3つの大きな効果があります。

  1. (1)ほどよい脂のりに仕上げる(=筋肉への過剰な脂質の蓄積を抑制)
  2. (2)刺身の歯ごたえの向上
  3. (3)血合いの退色を遅くする(=血合筋の色調変化の遅延効果)
【写真】ぶりの肉質向上機能性飼料「マブレス」

ぶりの肉質向上機能性飼料「マブレス」

トウガラシを配合した飼料

マブレスの大きな特長は、トウガラシを配合していること。
養殖のぶりは、かつては脂が乗りすぎていることが評価を落としていると言われていましたが、トウガラシを配合した飼料を摂餌したぶりでは、同量の魚油を摂取したぶりに比べて、適度な脂のりになっていたことを発見したことによります。

そこで、トウガラシを配合した飼料は、「霜降り(=マーブリング)」を少なくする効果があるとして、「マブレス」と名づけられました。

その後、実際の養殖現場での検証を繰り返した結果、マブレスには歯ごたえを向上させる効果や血合筋の退色を遅くする効果などがあることも確認されました。

マブレスは、特許登録を実施しています(特許第3895133号、特許第4382795号 )。

【グラフ】マブレスまたは通常飼料で養殖したぶりの4℃保存中の血合筋の色調変化

マブレスまたは通常飼料で養殖したぶりの
4℃保存中の血合筋の色調変化

血合いの退色を遅らせれば、「見ておいしい」ぶりに

ぶりは血合筋の色の変化が速いことも短所としてあげられています。
鮮度として問題がないぶりでも、血合筋が退色した刺身や切り身では、外観が悪く、その価値が低下してしまいます。

そこで、血合筋の退色を遅らせることができれば、お客様の食卓に、「見ておいしい」ぶりをご提供することが可能になります。

【写真】好ましい血合筋の色と退色した血合筋の色

「見ても、食べても、おいしいぶり」の養殖のために

そこで、ニッスイでは次の3点を改善するぶりの研究を実施しました。

  1. (1)ほどよい脂のりに仕上げる(=筋肉への過剰な脂質の蓄積を抑制)
  2. (2)刺身の歯ごたえの向上
  3. (3)血合筋の退色を遅くする(=血合筋の色調変化の遅延効果)

このように、ぶりが潜在的に持っているおいしさを引き出し、そのぶりの肉質を改善する効果がある物質を、普段私たちが口にしている食品素材の中から見出すことを研究目的としました。

伊万里油飼工場での製造

マブレスは、ニッスイグループで調達した魚粉・魚油などを主体に、トウガラシを配合。伊万里油飼工場で製造し、黒瀬ぶりの養殖を手がけている黒瀬水産株式会社で使用しています。

そのマブレスを活用した黒瀬ぶりは、水揚げ直後に活じめして、短時間で加工し、「活じめ黒瀬ぶり」としてお客様の食卓にお届けしています。

【写真】伊万里油飼工場

伊万里油飼工場

【写真】「活じめ黒瀬ぶり」の出荷

「活じめ黒瀬ぶり」の出荷

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