「エクセレントラボ」活動
「エクセレントラボ」とは、全国各地に点在するニッスイグループ工場の検査室の信頼性を向上させるために、技術認定、精度管理、共通のマニュアル作成、設備基準等の打ち手を、グループ全体の活動として実践しているものです。この中では、検査員同士の交流を深めており、互いのノウハウや知識も共有することができ、どの工場でも効率的で十分な水準の検査が維持出来るようになっています。
「エクセレントラボ」の必要性
工場の検査室は少ない人数で運営されているところがほとんどですが、工場内では専門家が少ないためなかなか相談ができないことも多く、また自分たちの技術の検証方法が分からず自信が持てない、といったケースも見受けられました。
そこで「エクセレントラボ」では、全国各工場検査室の検査員を一つのグループと考え、この集団に対して食品分析センターが各種サービスを提供する、というスタイルにしています。全国どの検査室でも、検査法や技術レベルが統一され、また疑問点を全体で解消する動きや検査ノウハウを共有化するといったメリットが生まれました。
この活動を継続することにより、技術レベルの標準化が達成されるとともに、新たな検査項目に対する対応や効率化の手法などにも迅速に対応できるようになり、お客様から見た信頼感を得ることに繋がると考えています。

マニュアル
「エクセレントラボ」指定「検査マニュアル」
「エクセレントラボ」指定の「検査マニュアル」は、A4版200ページにおよぶファイル形式のマニュアルで、ニッスイグループで実施される検査の詳細が記載されたものです。
内容は定期的に更新されるため、ニッスイグループ各工場検査室において絶えず最新のものが設置されている状態になっています。
培地
同品質の培地で精度を統一
食品検査で使われる培地は、特別に開発された「エクセレントラボ専用培地」を使用しています。ニッスイグループ全体で、同じ品質の培地を利用することで、培地の精度を統一しています。
また、さらなる生産性の向上、作業ミスの防止という観点から、専用培地はスティック状の分包タイプを採用しています。
教育
OJTを基本とした教育システム
「エクセレントラボ」では、検査員教育もシステム化し、全ての工場で標準化された教育システムが導入されています。新入社員に対しては、工場検査室内で徹底的に指導するOJT(On-the-Job Training)を基本としており、そのために必要な指導者の育成や資格認定を実施しているほか、個々の検査員の技術認定、指導者のフォローアップなど、さまざまなレベルでの教育を実施しています。

技術認定制度
「エクセレントラボ」では、食品分析センターが独自に作成した評価基準を基にし、各検査員の技術を認定しています。
- A級検査員-単独で検査を担当することを認められた検査員
- E級検査員-確認試験を理解し、より高度な検査技術を身につけた検査員
- 指導者-新人を指導できる検査員
それぞれの検査員認定には、講習会やフォローアップ制度が設けられ、検査員一人ひとりのモチベーション向上、グループ全体の検査技術の向上に役立っています。
コミュニケーション
検査員同士の交流が検査クオリティーを高める
「エクセレントラボ」では、検査員同士の交流・情報交換などのコミュニケーションを重視しています。
日本各地の会場に各工場の検査員たちが集まり、定期的に「エクセレントラボ」の推進会議が開かれています。推進会議では、検査法について検査員間の目線合わせ、検査室の相互見学、積極的な情報交換を行うことで検査員間の交流を深め、グループ全体で経験と知恵を共有化しています。
精度管理
各検査員の検査精度を確認するために、年1回の精度管理試験を実施しております。この試験では、食品分析センターで調整された試料が各検査室に送られ、全国の検査員は試験結果を分析センターに返送します。全国から集められたデータは統計解析され、各検査室・検査員へフィードバックしています。
海外展開
中国、タイに導入中
海外でも同様のシステムによる検査室のレベルアップが計画されており、中国では中国版「エクセレントラボ」が立ち上げられ、すでに9工場での取り組みが始まっています。タイなどの東南アジア諸国への導入も検討され、東南アジア版マニュアルも作成されています。
また、コンビニエンスストア向けの商品を扱うチルド食品工場向けに、チルド版「エクセレントラボ」のマニュアルが作成され、9工場でも取り組みがスタートしています。
中国語版マニュアル
チルド版マニュアル
東南アジア版マニュアル
