3年連続で「健康経営銘柄2021」に選定

2021年03月04日

日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 的埜 明世、東京都港区、以下「ニッスイ」)は、2021年3月4日、経済産業省と東京証券取引所の共同による「健康経営(*1)銘柄(*2)2021」に選定されました。「同2019」「同2020」に続いて3年連続での選定です。

今回の選定では、事業の柱である魚やEPA(エイコサペンタエン酸 *3)を活用した従業員の健康づくりを推進していること、禁煙対策や健康UPセミナ―の開催など、コロナ禍における心身の健康に積極的にフォローしたことが評価されました。

ニッスイでは、2016年3月に「CSR行動宣言」を制定、持続的な成長と企業価値向上の実現を目指すCSR経営に着手しました。「健康経営」はその重要課題の一つであり、2017年2月に「健康経営宣言」を制定し、社長を筆頭とする委員会を通じて、第三者の評価も得ながら取組んでいます。この健康経営宣言では、「従業員が能力を十分に発揮できること」「従業員とその家族のQOL(生活の質)が向上すること」を実現するため、心身の健康を積極的にサポートし、多様な人材が健康で能力を発揮できる環境を整備することで、生産性向上につなげることを目指しています。

2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により一部で遅延が発生しましたが、引き続き、個人と職場に対して、心身の健康を促進する施策、仕事と私生活の両立を支援する施策、働きやすくやりがいのある職場づくりのための施策を実施しました。詳細は下記の2020年度の取組みをご参照ください。

健康経営銘柄2019の選定を受けて以降、EPAの活用を通じた施策等により従業員の健康意識は向上しており、特に喫煙率は喫煙所閉鎖や禁煙デーの導入等により着実に低下しています。また、労使でテレワーク制度の導入・浸透や休暇取得率向上を進める等、新しい働き方やワークライフバランスの意識も広がりを見せています。

今後も健康経営の推進に取組み、従業員の健康の増進のみならず、働き方改革も継続し、より良い企業となるよう活動を進めていきます。

2020年度の取組み

  • 個人の健康を促進する施策
  • (1)禁煙支援
    毎週水曜日の就業時間中を禁煙とする「禁煙デー」を2020年10月1日に導入し、2021年1月1日より全従業員に拡大しました。
  • (2)「EPA /AA比」(*4)の測定
    生活習慣病の予防のため、2016年度の定期健康診断より、全社員の検査項目として循環器系疾患の発症との関連が示唆される指標であるEPA/AA比を取り入れ、全社平均0.4 (*5)を目標値としています。2020年度は0.33にとどまり、コロナ禍のなかでの食生活・生活環境の変化が影響した可能性が指摘されています。
    また、EPA/AA比向上へ向けた従業員の啓発として、希望者に対して定期健康診断にEPAを多く含むニッスイ製品を集中的に摂取してもらう「EPAチャレンジ」を引き続き実施したところ、2020年度は参加者のEPA/AA比の平均値は前年度に比べて0.17上昇しました。
    EPA/AA比の測定結果は個人にフィードバックするほか、部署ごとに集計して「健康番付」を作成しています。また横綱~小結の幕内となった部署には、全員にオリジナルの「健康番付シール」を配布し、全社で表彰しています

2020年EPA/AA比 健康番付

  • (3)健康UPセミナーの開催
    従業員の健康に関する意識を高め、自身の行動変容に繋げることを目的に、今年度初めて、オンライン形式で食・運動・疾病予防等に関するセミナーを3回開催しました。
  • (4)健康+(プラス)ストレージキャンペーン
    定期健康診断の時期にあわせ、生活習慣を見直すためのプラス行動を支援するための健康促進策として、2018年度より実施しています。2020年度は334名(前年は250名)が参加し、78%の従業員が目標を達成しました。
  • 仕事と私生活の両立を支援する施策
  • 福利厚生制度として導入しているカフェテリアプランでは、2020年度、コロナ禍による運動不足解消を目的にスポーツ用品・運動器具購入へも適用範囲を拡大し、運動推奨を図っています。
    また、2019年度から、短期傷病時に利用可能な有給休暇として年5日を上限に「あんしん休暇」を導入しており、2020年度はコロナ罹患の疑いのある方にも提供範囲を拡大したところ、上期で176名の従業員が利用しました。
  • 働きやすくやりがいのある職場づくりのための施策
  • ニッスイでは、どこでも働ける柔軟な働き方を目指して、2019年度よりテレワークを導入し、同年9月には自然災害等で通勤困難な状況を想定した一斉テレワークを実施するなど、制度の普及を図ってきました。
    2020年度は新型コロナウイルス感染予防にこの制度を活用し、緊急事態宣言時には、全従業員対象に原則在宅勤務としました。

(*1) 「健康経営」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

(*2) 「健康経営銘柄」は、東京証券取引所の上場企業の中から、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取組む企業を、原則として1業種から1社を選定するもので、2015年から実施されています。「健康経営」に優れた企業を選定し、長期的な企業価値の向上を重視する投資家にとって魅力ある企業として紹介することを通じて、「健康経営」に取組む企業が社会的に評価され、より「健康経営」の取組みを促進することを目指しています。

(*3) EPA
 EPA(エイコサペンタエン酸)はイワシなどの魚油に含まれる成分のひとつで、オメガ3系の必須脂肪酸の一種ですが、体内でほとんど生成することができないため、毎日の食生活を通じて摂取する必要があります。
EPAは、心疾患リスクの軽減や血中中性脂肪の低下、抗炎症などのさまざまな作用が認められています。1990年には閉塞性動脈硬化症、1994年には高脂血症の治療薬として認可されました。

(*4) EPA/AA比
EPAとAA(アラキドン酸)の体内バランスを示す比率です。AAは必須脂肪酸で、肉や植物油(リノール酸)の摂取に偏った食生活を続けていると体内で増えて炎症を促進し、動脈硬化を起こしやすい体質にするものです。一方EPAは、炎症を抑制し動脈硬化が起こりにくい体質にします。EPA/AA比が高いと心血管疾患による死亡率が低いことが発表され(九州大学大学院医学研究院による「久山町研究」、Atherosclerosis 231 (2013) 261-267)、EPA/AA比があらためて注目されています。

(*5) EPA/AA比の目標
EPA/AA比は、0.4以下で心血管系疾患との関係が指摘されており(以下参考文献参照)、ニッスイでは2016年度よりこの数値を初期の到達目標としました。米国心臓学会は、冠動脈疾患予防のためのEPA/AA比として、0.75以上を、二次予防では1.0以上を推奨しています。

参考文献

  • ・Atherosclerosis 231 (2013) 261-267
  • ・British Journal of Nutrition 89,267,2003
  • ・Lancet2007;369:1090,Lipids,25,505(1990)
  • ・日本心血管カテーテル資料学会誌 8 219(2008) 
  • *Nutr Metab (Lond). 2013 12;10(1):25
  • *Diabetes Care. 2014;37(1):e7-8
  • *Atherosclerosis. 2016 ;249:65-9
  • *Atherosclerosis. 2015 ;239(2):583-8
  • *Nutrition. 2013;29(1):127-31
  • *Circ J. 2012;76(2):423-9
  • *Hypertens Res. 2016 ;39(4):272-5
  • *Nutr J. 2015 ;14(111):1-6

以上