ニッスイとAuB(オーブ)の共同プロジェクトの成果について

2021年04月16日

日本水産株式会社(代表取締役社長執行役員 的埜 明世、東京都港区、以下「ニッスイ」)と、AuB(オーブ)株式会社(代表取締役社長 鈴木 啓太、東京都中央区)が共同で行った、陸上男子マラソンの神野大地(かみの だいち)選手(セルソース株式会社所属)のコンディションに関するプロジェクトが3月31日で終了、その検証結果をお知らせします。

 

このプロジェクトは、ニッスイのEPA(エイコサペンタエン酸)とAuBの腸内細菌に関する知見を活用する「ニッスイ×AuB 神野大地選手コンディション向上プロジェクト」として、2019年9月より開始しました。

ニッスイの高純度EPAを神野選手に摂取してもらい、2019年7月1日~2020年9月30日の期間、コンディションのうち特に疲労度とEPAの関係や、血中EPA濃度と腸内の細菌の種類・数や構成などの腸内細菌叢の状況の変化について検証しました。

<検証結果>
① 神野選手のEPA/AA比は、EPA摂取量の増加とともに高くなりました。EPAの摂取量が1日1,050mgに達するとEPA/AA比は高位で安定しました。神野選手のEPA/AA比は、他のアスリートや30代の日本人平均値と比較しても高いことが確認されています。

② 神野選手の3ヶ月ごとの走行距離で補正して疲労度を解析した結果、20年7~9月の疲労度は、EPA摂取量の増加とともに19年7~9月、10~12月、20年1~3月、20年4~6月に比べて有意に低下しました。

③ EPA摂取量の増加による神野選手の腸内細菌数の顕著な変化は見られませんでした。なお、神野選手は、多いほど健康に良い影響を与えると言われているフィーカリ菌が、他のアスリートの数値や日本人の平均値と比較しても高いことがわかりました。

今回の検証結果より、トップアスリートであるプロランナーにおいて、1日にEPAを1,050mg摂取してEPA/AA比を高く保つことにより、運動後の疲労感を軽減させることが確認されました。疲労感の軽減により、質の高い練習を増やし、疲労からくる怪我を減らすことができ、より良いパフォーマンスが得られる可能性が示唆されます。

【ニッスイのEPAの取り組み】
ニッスイは、1980年代よりEPAの有用性に注目し、製薬会社との医薬品共同開発を経て、90年にEPAの医療用医薬品の承認を取得しました。さらに、世界で初めて青魚から高純度のEPAを抽出・精製することに成功しました。また、1994年よりEPAの摂取がアスリートに与える効果を研究しています。これにより、EPAの筋肉痛緩和や持久力向上効果等を確認しています。

以上