ニッスイグループ企業・弓ヶ浜水産㈱、ギンザケ養殖でASC認証を取得

2021年07月28日

日本水産株式会社(代表取締役社長執行役員 浜田晋吾、東京都港区、以下「ニッスイ」)のグループ企業で、ギンザケなどの養殖と加工・販売を行う弓ヶ浜水産株式会社(代表取締役社長 竹下朗、鳥取県境港市)は、2021年7月5日付で境港海面養殖場(鳥取県境港市)および佐渡事業所(新潟県佐渡市)について、ギンザケのASC認証(ASC Standard:Salmon ver.1.3)(注1)を取得しました。 
国内のギンザケ養殖のASC認証取得としては2例目です。

なお、境港養殖場は、養殖魚の出荷が5月に完了していたため、2022年春より実質的な認証魚の出荷となります。

また、これに先立ち、同社ではギンザケの加工に関するCoC認証(注2)を2019年9月4日付で本社工場(鳥取県境港市)が、2021年4月28日付けで佐渡工場(新潟県佐渡市)が取得しています。

同社では、持続的で環境に配慮した養殖による製品を生産・販売し、お客さまに信頼していただける企業として成長することを目指して、ASC認証の取得に2020年9月から取り組んできました。
現在は認証の対象となるいけすは限られていますが、引き続き改善して対象となるいけす数を増やし、さらにギンザケ以外のサクラマスなどの養殖魚種での認証取得にも取り組む考えです。ASC認証取得を機に、国外への出荷についても今後検討していきます。

【弓ヶ浜水産株式会社 会社概要】

本社所在地   鳥取県境港市竹内団地205
代表者 代表取締役社長 竹下 朗
設立 2013年12月16日
資本金 1億2,500万円
株主 日本水産株式会社 100%
従業員数 128名(2021年3月現在、パート含む)
事業内容 ギンザケその他魚類の養殖、水産物加工
事業所 本社工場および海面養殖場(鳥取県)、佐渡事業所・佐渡工場および海面養殖場(新潟県)、 本宮養魚場・福原川養魚場・清水川養魚場(鳥取県)、胎内養魚場(新潟県)、船上山採卵センター・米子陸上養殖センター(鳥取県)

(注1)ASC認証
養殖業が持続可能な方法で運営され、周辺の自然環境や地域社会への配慮が行われている「責任ある養殖水産物」であることを証明するもので、WWF (World Wide Fund for Nature、世界自然保護基金)とオランダの持続可能な貿易を推進する団体であるIDH(The Sustainable Trade Initiative)が設立支援した水産養殖管理協議会(Aquaculture Stewardship Council)が運営しています。
この認証制度は、自然資源の持続可能な利用を補いながら、養殖そのものが及ぼす環境への負荷を軽減し、これらに配慮した養殖業に携わる地域の人々の暮らしを支えるための社会的な仕組みの一つです。

(注2) CoC認証 
MSCが管理運営する、加工流通過程の管理(Chain of Custody)に対する認証のことで、製品の製造・加工・流通の全ての過程において、認証水産物が適切に管理され、非認証原料の混入やラベルの偽装がないことを認証します。

以上

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