山口県の海洋プラスチックごみのアップサイクル官民連携事業に参加、回収海洋プラ使用の買い物かごを丸久で使用開始

2021年12月14日

日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 浜田 晋吾、東京都港区、以下「ニッスイ」)は、山口県と株式会社丸久(代表取締役社長 田中 康男、山口県防府市、以下「丸久」)およびテラサイクルジャパン合同会社(代表 エリック・カワバタ、神奈川県横浜市、以下「テラサイクル」)との4者で、山口県の海岸清掃で回収された海洋プラスチックごみをアップサイクル(*)する官民連携事業"ONE FOR OCEAN"に今年度取組んでおり、このほどこれを一部に使用した「アップサイクル買い物かご」3,000個が完成し、12月11日より丸久が運営する同県内のアルクなど3店舗で使用が開始されました。
導入の初日、村岡嗣政・山口県知事や参加各社の代表者が出席して、アルク葵店の店内で披露イベントが開催されました。


披露イベントの様子
(左から) 小野雅充 日本水産 中四国支社長、
村岡嗣政 山口県知事、田中康男 丸久社長、
エリック・カワバタ テラサイクルジャパン代表

アルクなど3店舗で使用が始まった
「アップサイクル買い物かご」

この"ONE FOR OCEAN"では、萩市・長門市・阿武町の協力のもと、同市同町の住民と丸久社員の合計1万人以上が海岸清掃活動に参加し、40トン以上の海洋プラスチックごみを回収しました。その一部をテラサイクルの技術によりペレット化し、買い物かごの原料の一部に使用しています。ニッスイは完成した買い物かごの店舗への導入に協力し、今後丸久とともに来店客などへの啓発活動を行っていきます。
山口県では、海洋プラスチックごみを、日常の買い物で利用する身近な買い物かごという新たな価値に変えることを通じて、同県民に海洋プラスチックごみの問題について考える機会の創出を狙っています。
なお、本件は環境省「令和3年度ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」のモデル事業に採択されています。

"ONE FOR OCEAN" ポスター

ニッスイでは、CSRの3つのマリアリティ(重要課題)のひとつに「豊かな海を守り、持続可能な水産資源の利用と調達を推進する」を挙げており、海洋プラスチック問題は重点的に取組むべきテーマのひとつです。「プラスチック問題に対する基本方針」において「海洋への流出防止」「事業活動での排出削減」「消費段階での排出削減」「社員ひとりひとりの取組み」を規定し、この問題を担当するプラスチック部会では、プラスチック資源の3R+R(リデュース・リユース・リサイクル+リニューアブル)を推進しています。本プロジェクトの考え方はそれに合致することから協力に至りました。

*アップサイクル:新しい価値を与えてリサイクルすること。

【山口県の活動】
環境生活部 廃棄物・リサイクル対策課
( https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a15700/index/ )

ONE FOR OCEAN ~海洋プラスチックごみアップサイクル事業~
( https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a15700/16kaigan/oneforocean.html )

【株式会社丸久 会社概要】
本部所在地:山口県防府市大字江泊1936
代 表 者:代表取締役社長 田中 康男
設   立:2015年3月9日
資 本 金:10億円
事 業 内 容:食料品・住居関連品・衣料品等の小売
店 舗 数:90店舗

【テラサイクルジャパン合同会社 会社概要】
本社所在地:神奈川県横浜市中区海岸通3丁目9番地 横浜郵船ビル3階
代 表 者:エリック・カワバタ
設   立:2013年9月13日
事 業 内 容:使用済み製品等を原料とする製品の回収、企画開発及び販売

以 上

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