「健康経営銘柄2022」に選定、4年連続

2022年03月09日

日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 浜田 晋吾、東京都港区、以下「ニッスイ」)は、3月9日、経済産業省と東京証券取引所の共同による「健康経営(*1)銘柄(*2)2022」に選定されました。「同2019」「同2020」「同2021」に続いて4年連続での選定です。

今回の選定では、①事業の柱である魚やEPA(エイコサペンタエン酸 *3)、「速筋タンパク」(*4)の啓発も含む新企画「カラダ改善コンテスト」を通じて従業員の健康づくりを推進したこと、②禁煙対策の継続により喫煙率が着実に低下したこと、③さまざまな事由を抱える従業員が働きやすい環境の整備、休暇取得推進、労働時間管理の適正化に向けた取組みや時間単位休暇・コアレスフレックスなどの柔軟な働き方の制度を拡充したことが評価されました。

ニッスイでは、2016年3月の「CSR行動宣言」制定を機に、持続的な成長と企業価値向上の実現を目指すCSR経営に着手しました。「健康経営」はその重要課題の一つであり、2017年2月に「健康経営宣言」を制定し、社長を筆頭とする委員会を通じて、第三者の評価も得ながら取組んでいます。この健康経営宣言では、「従業員が能力を十分に発揮できること」「従業員とその家族のQOL(生活の質)が向上すること」を実現するため、心身の健康を積極的にサポートし、多様な人材が健康で能力を発揮できる環境を整備することで、生産性向上につなげることを目指しています。

海の恵みをいただいて事業を営む企業として水産物由来の機能性成分を最大限に活用し、EPAや速筋タンパクの活用を通じた施策等により従業員の健康意識は向上しており、肥満率も改善しています。喫煙率も喫煙所閉鎖や禁煙ウィークの導入等により、着実に低下しています。またオフィスのフリーアドレス導入や在宅勤務の継続活用などによって、柔軟な働き方の浸透やワークライフバランスの意識も広がりを見せています。

今後も健康経営の推進に取組み、従業員の健康の増進のみならず、働き方改革も継続し、より良い企業となるよう活動を進めていきます。

2021年度の主な取組み

(1)喫煙率の低減

  • 喫煙率の低減に引き続き取り組んだ結果、前年度より2.6%減少して22.7%となりました。
  • 7月より毎月第2週の1週間を禁煙とする「禁煙ウィーク」を新設し、また第2週目(ニッ)と水曜日(スイ)を禁煙日とした「ニッスイ(第2週&水曜日)禁煙DAYS」を実施しました。
  • 「世界禁煙デー」にあたる5月31日を初日として6月6日までの1週間、全社一斉禁煙を実施しました。

(2)肥満率の改善

  • 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で顕在化した運動不足の解消や、社内コミュニケーションの活性化に向けた「カラダ改善コンテスト」を、今年度新たに実施しました。5~7月の2か月間、チームや個人でウォーキングやさまざまな脂肪減少・筋肉増加策に取り組んだ結果、特定保健指導の対象者となり得るBMI25以上の参加者では、90名(84.1%)のBMI値が改善し、そのうち22名(20.6%)がBMI25以下まで改善しました。また多くの参加者が運動不足の解消や従業員間のコミュニケーション改善を実感、約半数以上が労働意欲などへの好影響を実感した結果となりました。
  • NHK「筋肉体操」でおなじみの、近畿大学生物理工学部准教授・谷本道哉氏による「速筋タンパク運動」のオンラインセミナーを6月に実施しました。
  • 定期健康診断時期にあわせて、魚食推進など生活習慣を見直すプラス行動を支援する取り組み「健康+(プラス)ストレージキャンペーン」も継続しました
  • 定期健康診断結果にもとづいた、産業保健スタッフによる保健指導を強化しました。

(3)「EPA/AA比」(*5)の測定

  • 生活習慣病の予防のため、定期健康診断の検査項目として循環器系疾患の発症との関連が示唆される指標であるEPA/AA比の測定を2016年度より行っています。

(4)「健康UPセミナー」の開催

  • 従業員の健康に関する意識を高めて自身の行動変容に繋げるため、昨年に引き続き「健康UPセミナー」をオンラインで実施しました。テーマには、睡眠、肩こり・腰痛解消、飲酒を取り上げました。

(5)働きやすくやりがいのある職場づくり推進

  • 育児・介護などさまざまな事情を抱える従業員の働く環境の整備のため、コアレスフレックス勤務制度や、時間単位の有給休暇制度、オフィスへのフリーアドレスの導入とともに、労働時間管理の適正化や休暇取得の推進にも努めています。


*1 「健康経営」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

*2「健康経営銘柄」は、東京証券取引所の上場企業の中から、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取組む企業を、原則として1業種から1社を選定するもので、2015年から実施されています。「健康経営」に優れた企業を選定し、長期的な企業価値の向上を重視する投資家にとって魅力ある企業として紹介することを通じて、「健康経営」に取組む企業が社会的に評価され、より「健康経営」の取組みを促進することを目指しています。

*3 EPA
EPA(エイコサペンタエン酸)はイワシなどの魚油に含まれる成分のひとつで、オメガ3系の必須脂肪酸の一種ですが、体内でほとんど生成することができないため、毎日の食生活を通じて摂取する必要があります。
EPAは、心疾患リスクの軽減や血中中性脂肪の低下、抗炎症などのさまざまな作用が認められています。1990年には閉塞性動脈硬化症、1994年には高脂血症の治療薬として認可されました。

*4 速筋タンパク
スケソウダラの俊敏な動きの源となる瞬発力を発揮する「速筋」のタンパク質です。ニッスイではこの速筋タンパクが摂取できる、フィッシュソーセージや練り製品などのスケソウダラを使用した製品を発売しています。

*5 EPA/AA比
EPAとAA(アラキドン酸)の体内バランスを示す比率です。AAは必須脂肪酸で、肉や植物油(リノール酸)の摂取に偏った食生活を続けていると体内で増えて炎症を促進し、動脈硬化を起こしやすい体質にするものです。一方EPAは、炎症を抑制し動脈硬化が起こりにくい体質にします。EPA/AA比が高いと心血管疾患による死亡率が低いことが発表され(九州大学大学院医学研究院による「久山町研究」、Atherosclerosis 231 (2013) 261-267)、EPA/AA比があらためて注目されています。

以上