ニッスイグループのシテ・マリン社、生産能力を増強

2025年08月04日

 株式会社ニッスイ(代表取締役 社長執行役員 田中 輝、東京都港区)のグループ企業で、フランスを拠点にチルド・冷凍水産フライなどを製造販売するシテ・マリン社(フランス・ケルビニヤック)は、トレトゥール・ド・パリ社(フランス・セソン=セヴィニェ)のポンティビー工場(同・ポンティビー)を現地時間7月21日付で取得しました。

ポンティビー工場外観

ケラナ工場外観

 シテ・マリン社は、欧州のニッスイグループにおいて白身魚フライ事業を担っており、フランスの水産物売り場に隣接するチルド白身魚フライ売り場では圧倒的シェアを持ち市場の拡大を牽引しています。また、強みである白身魚フライの生産能力・売り場展開を活かし、野菜製品・ミニグラタンなどの冷凍食品や、チルド食品売り場において水産品タパスなどを手掛けることで事業領域を強化しています。

 これら簡便・即食の商品カテゴリは、堅調に需要が拡大しており生産能力がひっ迫しておりましたが、この度これを解消するため、ポンティビー工場の取得および2022年に取得したケラナ工場(同・プルメリン)の増床・機械の増設により冷凍食品・チルド食品製造能力を拡大します。
 ポンティビー工場はシテ・マリン仕様に改装し、2026年より野菜を使用したミニパティや水産フライなどの冷凍食品の製造を開始する予定です。また、ケラナ工場はチルド白身魚フライの拡大に対応するため来年上期に拡張を完了するとともに、配送エリア確保による業務効率改善、包装設備の自動化なども進め生産性を高めます。
 同社では、これらの新規投資を含め既存工場を補完してチルド・冷凍双方の生産体制を最適化し、消費者の需要に対応できる柔軟な生産体制を構築します。

 シテ・マリン社は 2007 年のニッスイグループ参画以来、事業規模と事業領域を順調に拡大してきました。2011年のCM3工場の建設、2017年のCM5工場建設やアリオティス社(同・ロリアン)取得などにより基本事業領域であるチルド・冷凍温度帯の白身魚フライや代替たんぱく製品、野菜製品などの生産能力を拡充する一方、それに次ぐ成長領域としてチルド温度帯のタパス事業に着手、2017年にミティ社(同・ナント)、2024年にサンテルナン工場(同・サンテルナン)を取得して多彩な水産素材を使用したタパス類を拡充しています。
 これらのシテ・マリン社の事業活動は、ニッスイグループの2030年に向けた長期ビジョン「GOOD FOODS 2030」で打ち出している「グローバル展開の加速」の実現に大きく寄与しています。
 このたびの生産拠点拡充による生産能力の増強を通じてニッスイグループの海外食品事業をいっそう拡大し、世界の人々に新しい"食"をお届けしていきます。

【シテ・マリン社 Cite Marine S.A.S. 概要】
 本社所在地:フランス、ケルビニャック
 代 表 者:エリック・ル・エナフ
 事 業 内 容:食品の製造・販売
 設   立:1990年2月(2007年10月にニッスイ関係会社となる)
 株   主:ニッスイヨーロッパ社100%
 関 係 会 社:キャップ・オーシャン社、アリオティス社、ミティ社

以上

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