「おさかなをはぐくむ湧水と海を守る森」(鳥取県・船上山)が環境省「自然共生サイト」に認定

2025年10月06日

 株式会社ニッスイ(代表取締役 社長執行役員 田中 輝、東京都港区)が鳥取県琴浦町の大山隠岐国立公園内の船上山(せんじょうさん)の森林に設けている「おさかなをはぐくむ湧水と海を守る森」が、ニッスイグループとして初めて環境省の「自然共生サイト」に認定され、9月30日に認定証が授与されました。

 「自然共生サイト」とは、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全することを目指す30by30(*)の達成に向けた環境省の施策のひとつで、民間の取り組みなどによって生物多様性の保全が図られている区域を認定する仕組みです。2023年度に開始し、2025年4月制定の生物多様性地域連携促進法によって法制化されています。

「おさかなをはぐくむ湧水と海を守る森」

「自然共生サイト」認定授与式
左:環境省 大臣官房審議官 成田 浩司氏
右:株式会社ニッスイ サステナビリティ推進部長 西 昭彦

 ニッスイは、2018年に鳥取県および同県琴浦町と森林保全・管理協定を締結し、大山隠岐国立公園内の船上山ふもとにある5.933ヘクタールの森林を「おさかなをはぐくむ湧水と海を守る森」と名付け、同県内および周辺のグループ会社や、自治体関係者、地元の小学生とともに植林や下草刈りなどの保全活動を行ってきました。
 この森を対象に2024年に行った生物多様性調査では、『環境省レッドリスト2020』や『レッドデータブックとっとり第3版(2022年改訂)』に掲載された種を含めた植物272種・哺乳類12種・鳥類33種・爬虫類5種・両生類3種・昆虫類451種が生息・生育していることが確認されました。 また、同県などでサーモンの養殖・加工業を営むグループ企業の弓ヶ浜水産株式会社が保有する船上山採卵センターは船上山のふもとに立地し、その湧水を稚魚の育成に使用しています。当該地区の豊かな自然環境を享受して事業を営むニッスイグループは、その保全は非常に重要な使命であると考えています。

 ニッスイグループは、マテリアリティのひとつに「海洋の生物多様性の主流化」を挙げており、これからも地域と連携して生物多様性の持続的な保全に取り組み、自然と共生しながら事業活動を行っていきます。

※関連リリース
  https://www.nissui.co.jp/news/20200408.html
  https://www.nissui.co.jp/news/20241029.html

* 30by30:2022年12月に生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」の2030年グローバルターゲットのひとつ。

以上

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