ニッスイ、「みらいの海をつくる森」(岩手県陸前高田市)の森開き式を実施
2025年11月07日
株式会社ニッスイ(代表取締役 社長執行役員 田中 輝、東京都港区)は、11月2日、岩手県陸前高田市高田町に所在する「みらいの海をつくる森」の保全活動開始にあたり、森開き式を実施しました。
当初は「みらいの海をつくる森」で森開き式および森林保全活動を行う予定でしたが、県内で熊の目撃や被害が相次いでいる状況を踏まえ、参加者の安全を最優先に活動を見送り、内容を変更して開催。森開き式は、将来的な森林保全活動の開始を見据え、森・川・海のつながりや森林保全の意義について学ぶとともに、ニッスイグループおよび地域とのつながりを深めることを目的に実施しました。

森開き式参加者
「みらいの海をつくる森」看板
実施する予定であった森林保全活動は、2025年2月に同市(市長 佐々木 拓)および森林再生事業に取り組む公益財団法人Save Earth Foundation(代表理事 渡邉 美樹、東京都大田区、以下SEF)とニッスイの3者間で締結した「陸前高田市企業等による森づくり制度」に基づくものです。
ニッスイは同市において、2023年11月より広田湾でサーモンの試験養殖を開始、2024年4月には株式会社武蔵野フーズ(同市)をグループ化して生食用水産加工品の生産を行っています。2025年11月には広田湾漁業協同組合(代表理事組合長 砂田 光保、岩手県陸前高田市)が保有する同市内のさけ・ます孵化施設の一部を活用した種苗生産施設を竣工し、グループ会社の弓ヶ浜水産がサーモン養殖事業を開始するなど、地域とともに持続可能な水産業の確立に取り組んでいます。
これらの事業の基盤となる同市の海の環境を守り、海の恵みを支える豊かな自然を次世代につなぐため、森林保全活動を重要な取り組みの一つとして位置づけています。
当日は武蔵野フーズ、弓ヶ浜水産、ニッスイの役職員が参加し、森林保全の意義や「みらいの海をつくる森」の現況、周辺の自然環境に関する講義を受けました。その後、陸前高田市森林組合の指導のもと、参加者は丸太切り体験やその丸太を使ったコースターづくりを通じて自然に触れ、森林保全の重要性と地域の自然とのつながりを体感しました。

丸太切り体験の様子
ニッスイグループは「サステナビリティ行動宣言」で「環境負荷の低減および自然環境と生物多様性の保全に努める」ことを掲げており、マテリアリティ(重要課題)のひとつに「海洋の生物多様性の主流化」を挙げています。
海洋の生物多様性は水源である森林の環境と密接に関わっており、その水源涵養機能を守ることは海の恵みを享受して事業を行うニッスイグループにとって重要な課題です。ニッスイグループは今後も、森・川・海を一体として捉え、森林の保全が海の健全性につながるとの考え方に基づいて活動していきます。
■開催概要
○主 催:株式会社ニッスイ
○実 施 日:2025年11月2日
○場 所:陸前高田ワタミオーガニックランド(岩手県陸前高田市気仙町)
○参 加 者:武蔵野フーズおよび弓ヶ浜水産役職員、ニッスイ役職員、岩手県陸前高田市、陸前高田市森林組合、公益財団法人 Save Earth Foundation、ワタミエナジー株式会社 総勢34名
○実施内容:森林保全の意義や「みらいの海をつくる森」の現況についての講義を受け、陸前高田市森林組合の指導のもと、体験活動を通じて自然との関わりを学びました。また、来賓として、開会式では岩手県陸前高田市市長の佐々木拓氏が、閉会式では陸前高田市森林組合参事兼総務課長の松野豊氏がそれぞれあいさつしました。