大型フィードバージを国内グループ会社で初導入 サーモン養殖の効率化を推進 環境負荷軽減も

2026年11月04日

 株式会社ニッスイ(代表取締役 社長執行役員 CEO 田中 輝、東京都港区)のグループ会社で、サーモン養殖を手掛ける株式会社ニッスイサーモン(代表取締役社長 鶴岡 比呂志、鳥取県境港市)※は、岩手県陸前高田市の広田湾にあるサーモン養殖漁場に大型フィードバージ(給餌台船)を導入しました。ニッスイグループが国内の養殖場にフィードバージを導入するのは、今回が初めてです。

新たに導入した大型フィードバージ

生け簀に給餌を行うホース

 今回導入したフィードバージは、最大で約200トンのサーモン養殖用の餌を積載するサイロを搭載した台船で、複数の生け簀につないだホースを通して遠隔で給餌できます。これまで漁港で餌を積んだ船舶を使って、それぞれの生け簀に設置された小型の自動給餌機に餌を補給していました。サーモンが大きくなり与える餌の量が増えると、補給作業は毎日実施する必要がありました。フィードバージ導入後は、最大で6日間、サイロへの餌の補給作業なしで給餌を続けることが可能になります。そのため、省力化を図りながら、天候に左右されず安定した給餌を行うことができます。また、使用する船舶の数や運行回数を減らせるため、CO2の排出量削減にもつながります。

■大型フィードバージの仕様
・船舶名:Salmon Star Ⅹ(サーモン スター テン)
・メーカー:AKVA group(ノルウェー)
・全長:約22メートル

 11月2日には広田漁港で神事が執り行われ、フィードバージの安全な運行を祈願しました。広田湾の漁場では、11月5日にサーモンの稚魚を生け簀に入れる「沖出し」が始まります。フィードバージは、機材調整などを終えた11月中旬ごろに稼働を開始する予定です。

安全を祈願する神事の様子

 国内外で需要の拡大が続くサーモンの安定供給を実現するため、ニッスイグループでは、2030年までに国内の養殖サーモンの生産量を1万トンまで増やすことを目指しています。そのためには生産効率の向上を図る必要があり、直径約50メートルの大型生け簀の導入や、他の養殖場への大型フィードバージの導入などを計画しています。

 ニッスイグループは、環境に配慮した養殖事業を通じて、食の安定供給や天然資源への負担軽減に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

※株式会社ニッスイサーモンについて
2026年4月1日付で、国内サーモン養殖事業を担う「弓ヶ浜水産株式会社」の社名を「株式会社ニッスイサーモン」へ変更しました。また、同社が生産する国内養殖サーモンを統一ブランド「ニッスイサーモン」として展開しています。

以上

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