お魚レシピ集 Fish Kitchen

お子様にも大人にも♪頭から尻尾まで丸ごと頂けておいしい!さけは万能食材

さけといえば、私たちの食卓の登場回数がとても多い馴染みのある魚ではないでしょうか。養殖や稚魚放流事業が進んだため、季節を問わず手に入りやすいのもうれしいポイントです。焼きさけ、ムニエル、おにぎり、寿司ねた、鍋物など、どんな料理にもよく合う食べやすい魚料理の定番素材です。しかもさけは身だけではなく、頭から尻尾まで余すところなく食べられるんですよ。

知っておくと便利 おいしいさけの選び方

世界各地で食材として重宝されるさけ。世界では30種類以上のさけが流通していますが、日本で売られているのは、主に白さけ、銀さけ、紅さけの3種です。中でもいちばん食べられるのが、白さけ。新巻きさけになるのはこの白さけなんです。白さけは秋になると産卵のため、生まれた川に戻ってくることで有名ですが、産卵前は脂肪やうま味成分が豊富で、秋さけ、秋味と呼ばれています。

紅さけは、文字通り身が赤いのが特徴で燻製や缶詰に加工される事が多いのが、この紅さけです。

そして銀さけ。最近では日本でも養殖されるようになりました。適度に脂がのっており、身が柔らかいのが特徴で、焼き物に向いています。

さて、どうやっておいしいさけを選べばいいのか気になりますよね。実はちょっとしたコツがあるのです。さけの切り身をよく見ると、白い筋が入っています。これを「さし」と言い、さしが多いと脂分が多く甘みが豊富なんです。ふっくらジューシーなさけが食べたい!時はこのポイントを覚えておくと便利ですよ。あっさり食べたい場合は、逆にさしの少ない切り身がおすすめです。

さけを丸ごと食べてきた日本人

日本人は古くからさけを食用として重宝してきました。産卵のために河川を遡上するので捕獲しやすいのが普及した理由と言われています。縄文時代の遺跡からさけの骨が出土した記録もあるほど太古の昔から食べてきた魚なのです。

豊富な栄養素が含まれているさけは、頭から内臓まですべて食べられることは、ご存知ですか? さけの町として有名な新潟県村上市。ここには千年前から受け継がれてきた数々のさけ料理があります。その数はゆうに100種類を超すほどです。

代表的なのは、さけの身を寒風にさらして熟成させた「塩引きさけ」。これを薄切りにして日本酒に浸すと「さけの酒びたし」になります。さけの腎臓を塩漬けにした「めふん」をはじめ、心臓、中骨、白子、皮、エラに至るまで丸ごと一匹を料理して味わい尽くします。

漁師が獲ったさけを大切にいただく村上の食文化。時間と手間をかけることによって、捨ててしまう部位も極上の味覚に変えてきたのです。

保存のコツと注目したい栄養価

さけはどんな料理にも合います。とても魅力的な食材なのです。刺身、塩焼き、フライ、ムニエル、バター焼き、味噌漬け、グラタン、コロッケ、シチュー、パスタ、鍋物とあげればきりがありません。まさにレシピの万能選手と言ってもいい食材。冷凍のさけなどもあるので、常備しておけば便利ですよね。

そのため、大量に買って保存をする方もいらっしゃるでしょう。鮮度と味を保った状態で保存する方法には、ちょっとしたコツがあります。生のさけはそのまま冷凍庫に入れるのではなく、サッと熱湯をくぐらせて表面の脂分を取ってから冷凍保存してください。脂分は鮮度が落ちやすいため、ひと手間かけて保存するとおいしくいただけます。また、味噌や塩こうじに漬けたり、塩焼きにした身をほぐしてさけフレークにするのも上手な保存法です。

さけは栄養面でも注目の食材です。EPADHA、ビタミンなどいま注目の栄養素が含まれています。食べておいしく、体にも良いさけ。ぜひ、いろいろなお料理で召し上がってください。

お子様が喜んでくれるから揚げや、簡単に作れるホイル焼きなど、美味しい「さけレシピ」をご紹介しますね。

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