お魚レシピ集 Fish Kitchen

手軽に作っておいしくて楽しく!!おうち寿司はいかが?

お寿司はお店で食べたり宅配で届けてもらったりするもの。そう考えていませんか。実は最近、自宅でお寿司を楽しむ人が増えています。と言っても、プロの板前さんみたいに握る必要はありません。今回は簡単につくれるにぎり寿司から手巻き寿司、ちらし寿司、てまり寿司など、みんなで手軽に楽しめる寿司メニューを一挙にご紹介。さあ、週末はおうちで寿司パーティやりませんか?

おいしさの決め手はすし飯!

おいしいおうち寿司をつくる上で最も大切なポイントはシャリです。すし飯がおいしくできないと、おうち寿司は始まりませんよ。まず、いつもより水を少なめにして固めに炊くこと。炊くときは、昆布をいれて炊き上げます(2合で10cmくらいが目安です。)。ご飯が炊けたら、10分ほど蒸らして木桶(あれば)にあけます。この木桶、炊き上げたお米の余分な水分を吸い取ってくれる役割を果たすので、なるべく使いたいですね。(昆布は炊きあがったら取り出します。)

すし酢は、酢と砂糖、少量の塩を合わせたものを使います。目安として米1合に対して酢が15cc、砂糖10グラム、塩2~3グラムの割合と覚えておいてください。酢は米酢が適しています。そして、小鍋に入れて煮立てないよう軽く火にかけて調味料を溶かします。溶けたら自然に冷ましておきましょう。

ひとつポイント!お米に昆布をいれて炊き忘れた場合はお酢を煮立たせる際にいれてしまえばOK! また、昆布がない場合、昆布茶でも代用ができるんです。

寿司酢が冷めたら木桶に入れたご飯に回しながらかけます。すぐにしゃもじでご飯の底からひっくり返すように大きく混ぜます。続いて、しゃもじでご飯を「切る」ように混ぜていきます。こうすることで、ご飯がつぶれて粘ることを防ぎます。そして、うちわであおぎながら人肌まで冷ましていきます。ココ、とっても重要な下ごしらえなので、がんばって、「切るように」混ぜてくださいね。

動画でネタの切り方を簡単マスター!

次は、寿司ネタの切り方です。ここではまぐろを例に基本的な切り方をご紹介しましょう。その前に、まぐろの選び方を少々。スーパーや鮮魚店で短冊の状態で売られていることが多いまぐろ。時々ドリップと呼ばれる赤い肉汁が出ているものがあります。あれは鮮度が落ちている証拠。ドリップがなく、筋の少ないものをチョイスしましょう。

では、切り方です。まぐろはすじ目に沿って切るのではなく、すじを断ち切るように包丁を入れるのが基本。まず、まぐろのすじ目が左上がりになるように置きます。左側から包丁を入れ、右に寝かせるようにして刃元から刃先まで全体を使って一気に引いて切ります。まぐろやサーモンのように柔らかい身の魚は、厚めさ3~4ミリが適当と言えます。下記をクリックすれば柵の置き方や切り方の動画が見られるので要チェック!

 

ネタを切り終えたら、先ほどの寿司めしと握ります。と言っても、いきなり握り寿司はハードルが高いと思います。そこで、おすすめなのが寿司型。すし飯を型に入れて押し込むだけでシャリの形ができる便利な調理道具です。これなら、誰でも簡単に板前さんに早変わり!?子どもたちも自分でつくれて大喜びですよ。

彩りと笑顔を広げるおすすめ寿司メニュー

握りや押し寿司のような伝統的な寿司もいいけれど、おうち寿司ならやっぱり楽しくなくちゃ!というわけで、最後はみんなで楽しめるホームパーティに最適の寿司をピックアップしました。食卓を華やかに彩り、みんなの笑顔を広げる注目のメニューが盛りだくさん。ぜひ、レシピを覚えてチャレンジしてみてください。

まずは、手巻き寿司。自分で好きなネタをあれこれ巻いてそのまま食べる寿司パーティの定番メニュー。具材を切って盛り付けるだけの手軽さもいいですね。丸くてかわいいてまり寿司は、ラップを使って簡単につくれるのがうれしいです。一口サイズなのでおつまみやオードブルにも最適です。
 

海鮮手巻き寿司

材料 [8本分]

ごはん 茶碗2杯分
焼きのり 4枚

【合わせ酢】
砂糖 小さじ2
塩 小さじ1/4
砂糖 小さじ2
酢 小さじ4

【A】
まぐろ(刺身用) 2切れ
いか(刺身用・糸造り) 30g
たくあん 10g
大葉 2枚

【B】
サーモン(刺身用) 2切れ
アボカド 1/4個
サニーレタス 1枚
レモン汁 少々
マヨネーズ 小さじ1
わさび 小さじ1/2

【C】
いか(刺身用・糸造り) 30g
いくら 大さじ1
きゅうり 1/4本
かいわれ大根 少々

【D】
甘えび 6尾
かいわれ大根 少々
大葉 2枚

  1. あたたかいごはんに【合わせ酢】(砂糖・塩・酢)を混ぜ、酢飯にします。焼きのりは半分に切ります。
  2. 【A】まぐろは拍子木、たくあんは細切りにします。焼きのりに酢飯の1/8量を広げ、大葉を1枚のせ、まぐろ・いか・たくあんの半量をのせて巻きます。
  3. 【B】サーモンは拍子木、アボカドは約1cm幅に切りレモン汁をまぶし、サニーレタスはちぎります。マヨネーズとわさびは混ぜ合わせます。焼きのりに酢飯の1/8量を広げ、サニーレタス半量をのせ、サーモン・アボカド・わさびマヨネーズの半量をのせて巻きます。
  4. 【C】きゅうりは細切りにします。焼きのりに酢飯の1/8量を広げ、いか・いくら・きゅうりの半量をのせて巻きます。
  5. 【D】甘えびは尾を取ります。焼きのりに酢飯の1/8量を広げ、大葉を1枚のせ、甘えび・かいわれ大根の半量をのせて巻きます。

見た目が斬新で楽しいドーナツ寿司やケーキ寿司、こいのぼりいなりなどは、子どもたちの視線を釘付けにしそう。ひな祭りや誕生パーティにもぴったりです。大人の寿司メニューも忘れてはいけません。定番のチラシ寿司、ちょっと贅沢なうなぎちらし、年配の方も喜ぶ焼きさばの押し寿司や真鯛の手こね寿司、生桜海老のロール寿司などの新しいテイストなど、わくわくメニューが目白押し。おうち寿司パーティが楽しみになってきましたね。

 

焼きさばの押し寿司

材料 [2人分]

さば(3枚おろし) 1枚
塩 さばの重量の1.5%
米 120g
甘酢しょうが 20g
大葉 3枚

【すし酢】
酢 大さじ1・1/4
砂糖 大さじ1
塩 小さじ1/4

  1. さばは塩をふり、約10分間置いてペーパータオルで水気をふきます。
  2. 米はかために炊き、酢・砂糖・塩を混ぜ合わせた【すし酢】を混ぜます。
  3. (1)をグリルで焼き、熱いうちに中骨を取りのぞきます。
  4. ラップをさばの2倍の長さに広げ、(3)を皮側を下にして置きます。大葉・甘酢しょうが・軽くにぎった(2)を順にのせ、ラップでしっかりと巻き付けて形をととのえます。
  5. 冷蔵庫に入れて1~2時間置いてなじませ、ぬらした包丁でラップごと切り分けます。

真鯛の手こね寿司

材料 [2人分]

真鯛(刺身用) 160g
しょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ1
米 1合
水 180cc
すし酢 大さじ2
大葉 4枚
小ねぎ 少々
白ごま 少々
甘酢しょうが 適宜

  1. 真鯛は5mm幅の薄切りにして、しょうゆ・みりんを混ぜ合わせた漬けだれに15分以上漬け込み、汁気を切ります。
  2. 米は分量の水で炊き、あたたかいうちにすし酢を混ぜて酢飯を作り、さまします。
  3. (2)に(1)の半量を混ぜ合わせて、器に盛り付けます。
  4. (3)に(1)の残り・せん切りにした大葉・小ねぎ・白ごま・甘酢しょうがを彩りよく散らします。

生桜えびのロール寿司

材料 [2人分]

生桜えび 70g
ごはん 茶碗2杯分
すし酢 大さじ2
焼きのり 1/2枚
リーフレタス 2枚
とびこ 大さじ1
小ねぎ 少々
白ごま 少々

  1. あたたかいごはんにすし酢を混ぜ合わせ、酢飯を作ります。
  2. 生桜えびはトッピング用に少し取り分けます。
  3. 巻きすを広げ、ラップを敷き、(1)を広げ、焼きのり・リーフレタス・残りの生桜えびの順にのせ、ラップごと固めに巻いて巻きすを外し、ラップで包んだまましばらくおきます。
  4. ラップを外し、とびこを周りにまぶして食べやすい大きさに切り分け、器に盛り付けます。
  5. (2)・白ごま・小口切りにした小ねぎを飾ります。

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