Date of interview

July 1-2, 2025

Location

Seattle

u.s.a #1

(アメリカ前編)

海となじみ深い街シアトル。 そこは全米屈指のシーフードの宝庫だった。

  • u.s.a #1
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VOLUME 1

白身魚フライ

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Date of interview

July 1-2, 2025

Location

Seattle

Introduction
今回の舞台は、アメリカ北米西海岸の都市シアトルへ。アメリカの食といえば、ステーキにハンバーガーなどの肉料理はもちろん世界各地の食文化が交わり多様な食が共存している。そんなアメリカの中で、シアトル市民はシーフードに慣れ親しんでいる。さらに、持続可能な漁業や地産食材を積極的に活用する動きが進み、地域の海の恵みを生かした食が見られるようになっている。なぜ、アメリカ西海岸のこの都市はここまでシーフードと縁深くなったのだろうか。

くらしのそばに、森があり、海がある。

都市の近くに海があり森がある。ここには自然と共生するライフスタイルが定着している。
都市の近くに海があり森がある。ここには自然と共生するライフスタイルが定着している。

海沿いの街でありながら、天気がいい日は雄大なマウントレーニアを望む大自然が広がる都市シアトル。市民たちは大都市にいながらにして自然を身近に感じて暮らしている。そんな豊かな自然に囲まれた都市には世界中から訪れる観光客も多い。お目当てのひとつは何といっても新鮮なシーフード!さっそく名物の市場に足を向けてみよう。

シアトル名物の市場は、熱気渦巻く街の台所。

シアトルを訪れたら一度は足を運びたいのが海沿いの市場だ。敷き詰められた氷に新鮮な魚介が並び、それだけではなく色鮮やかな花やスイーツなど見て歩くだけで飽きることがない。世界的なコーヒーチェーンの第一号店があったり、ここは食べ歩きをしながら散策する観光客と市民の熱気に包まれている。食の持つ引力が世界中から人を惹きつけ、都市の魅力を作り上げている。そんな食の宝庫シアトルの家庭で、シーフードはどのように食べられているのだろうか。

市場を見ればその土地柄がわかると言われるように、豊かな自然の恵みが所狭しと並んでいる。

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家族との大切な時間にいただくおしゃべりと白身魚フライ。

お話を聞かせてもらったのは、シアトル在住のファミリー。「Welcome!」とビッグスマイルで迎え入れてくれたパパ、ママ、子どもと犬たち。この日は子どもの友達も招いて一緒に食卓を囲むという。訪れた時、パパは庭にデッキをつくるDIYの真っ最中。ホッとランチでひと休み。普段シーフードは外食で食べることが多いが、自宅のオーブンでサーモンをグリルにしたり、Sushiはお店で買って食べることもあるという。この日のランチはエアフライヤーでカリッと調理したフィッシュフライ。それとスーパーで選んだSushi Roll。「家族そろって囲む食卓は、私にとっておしゃべりをして情報をアップデートする大事な時間」だと娘さんが言う。食は家族の絆をつないでいる。それは日本もアメリカも変わらない世界共通の幸せな時間だ。

フィッシュフライは、エアフライヤーで手軽に調理できる。

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街の名前がついたSushi Rollとは?

ローカルでアレンジされて食の多様性は広がっていく。

日本でもカリフォルニアロールは有名だが、ここでシアトルロールという名称のSushiに出会った。教えてくれたのはシアトル在住の若者。それは主にサーモンやキュウリ、アボカドなどの食材を合わせて巻いてありカラフルな見た目だ。新鮮な魚介とフレッシュな野菜の組み合わせは合わないはずはなく、実においしい。日本食が現地の食文化と融合して新しい“食”が生まれる。食との出会いは新たな発見を教えてくれる。

スーパーマーケットに並ぶ幸福の黄色いパッケージたち。

アメリカの日常的な食事情を知ろうとスーパーマーケットへ。その冷凍食品コーナーで目を引く黄色いパッケージが並んでいる。おじゃましたファミリーが食べていたゴートンズブランドのフィッシュフライだ。アメリカでは一般的で気軽に手に入る冷凍のシーフードメニュー。アメリカ東海岸のグロスターに本社と生産工場を有する、ニッスイグループのゴートンズ社が展開する白身フライ製品だ。同社は創業170年を越えるアメリカでは老舗と言える企業。商品にはアラスカ州で水揚げされたスケソウダラを使用している。それを新鮮なまま三枚におろし、食べやすくフライにしている。手軽でおいしいのが魅力だ。サンドイッチの具として挟むのもおすすめ。手軽に食べられるシーフードメニューが日常のさまざまな場面でおいしいひとときをもたらしている。

アラスカ産を証明する青いマークを目当てに製品を選ぶ人も多いという。

アラスカ州ダッチハーバーのスケソウダラを世界へ。

海沿いの都市とはいえ、なぜ他のアメリカの都市に比べてシアトルはシーフードがこれほど愛されているのか。それは北米最大の水産資源の宝庫アラスカとの地理的関係があるようだ。アラスカ州はサーモン、スケソウダラ、カレイ類などがとれる豊かな漁場。そんなアラスカ州とシアトルは比較的アクセスが良く、アラスカ州で加工された魚がスピーディーに届けられるという訳。

そんな新鮮な白身魚を世界中に届けているのがアラスカ州ダッチハーバーとシアトル近郊のレドモンドに拠点を置くニッスイグループのユニシー社だ。後編では白身魚をアメリカ国内はもちろん、世界中に届けているユニシー社にニッスイグループ独自のサプライチェーンについて話を聞いてみた。

街のサインからもアラスカ州を身近に感じられる。

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