生産ステージでの開発

「大きな大きな焼きおにぎり」スリムトレーの開発

置き方、自由自在で、かさばらない独自のスリムトレー(※)を開発。保存時は焼きおにぎりを横に、温めるときは縦に。表面はこんがり、中はふっくら、よりおいしく温められます!

「大きな大きな焼きおにぎり」のスリム化は、「保存するときにかさばらないパッケージを」というお客様のご要望にお応えしたものです。
保存時と温めるときの両方に便利なスリムトレーを開発するきっかけは、「焼きおにぎりを横にする」ことでした。

スリムトレー:実用新案登録第3146274号

ポイント1. 「焼きおにぎりを横に」がスリム&コンパクトのきっかけ

それまでは、温めるトレーに焼きおにぎりを縦に入れて、そのままパッケージ化していたので、横に置いても縦にしても厚みと幅が出てしまいました。

そこで考えたのが、「焼きおにぎりを横にすること」。

ポイント2. スリムトレーの形状を変更し、温めるときにもさらに香ばしく!

ところが、「焼きおにぎりを横にする案」には、いくつかの問題がありました。

  • トレーで温めると加熱ムラが発生してしまい、冷たい部分が残ってしまう
  • 水蒸気がトレーにこもってしまい、おにぎりが白くふやけてしまう

そこでトレーの形状を変更し、これらの問題点を解決しました。

立てる位置をわかりやすく!

焼きおにぎりを温めるときだけ「縦にできる」ように、スリムトレーに溝をつけました。
さらに、トレーのどの位置に立てるかをわかりやすくお伝えするため、トレーの底面に「ここに立てる」と明記しました。

焼きおにぎりをスリムトレーに立てることで、トレーに触れる面を少なくし、加熱ムラを抑えることができました。

レンジ加熱中に、転倒しにくいトレーに!

次に、「レンジ加熱中に転倒しやすい」という問題点を解決するため、トレーの中央に焼きおにぎりを立ててもらうしくみにしました。
広いトレーの中で、焼きおにぎりをしっかり支えるように設計しているので、レンジ過熱中も転倒しにくくなりました。

水蒸気の出口を作って、外はこんがり、中はふっくら

「水蒸気がトレーにこもってしまう」という問題点については、水蒸気の出口を作ることに。
ところが、出口が小さいと水蒸気がうまく抜けず、大きいと今度は強度に問題が出てくるため、「出口の大きさ」を決めるのにとても苦労しました。
設計とテストを繰り返した結果、焼きおにぎりをしっかりキープし、水蒸気がうまく抜けるスリムトレーが誕生しました。