養殖魚の体長測定自動化ソリューションをNECと共同開発

2018年4月24日

日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 的埜明世、東京都港区、以下ニッスイ)は、日本電気株式会社(代表取締役 執行役員社長兼CEO 新野隆、東京都港区、以下NEC)と、同社の持つ先進のAI・IoT技術を活用して、養殖魚の体長などの測定を自動化するソリューションを共同開発しましたので、お知らせします。

このソリューションは、生け簀内の養殖魚を水中で撮影した映像をアップロードするだけで、魚の大きさや体重を算出してレポートするクラウドサービスです。
水中カメラで撮影した魚群の映像から、AIにより測定対象魚を検出し、同時に測定点を自動的に抽出、その測定点に基づいて尾叉長(びさちょう、前端から尾びれの後端までの長さ)や体高(背縁から腹縁までの垂直の長さ)を自動測定します。さらにこれらの値から、魚体重換算モデル式を用いて魚体重を算出することも可能です。

養殖では、育成中の魚の成長状態を常に管理し、給餌の質・量や頻度の調整などを行いますが、その実作業の大半は人手によるものです。
このサービスは魚体と非接触のため、魚体を傷めず効率的に測定でき、従来のサンプリング式のようなストレスによる斃死や魚病リスクを回避できます。測定作業の自動化・簡素化により人的・時間的負担を大幅に軽減し、人為的誤差も排除でき測定精度も向上するなど、生産性向上が実現できます。

このソリューションの開発には、ニッスイグループ企業でブリ養殖を手掛ける黒瀬水産(株)(宮崎県串間市)が参加しています。今後、マグロ養殖の西南水産(株)(事業本部:大分県佐伯市)、同じくマグロ養殖の金子産業(株)(事業本部:佐賀県唐津市)の参加も予定しています。
NECでは、このソリューションを「魚長等測定自動化サービス(仮)」として対象魚種をマグロにも拡大し、2018年度下期よりクラウドサービスとして提供予定です。
またニッスイは、養魚用配合飼料の生産販売を行うグループ企業・ファームチョイス(株)(佐賀県伊万里市)より、グループ企業以外のブリ・マグロの養殖事業者様に向けて、このソリューションを利用した配合飼料の効率的な活用を提案する取り組みを開始する予定です。

このたびの共同開発を通じて、養殖事業でのAI・IoTの活用により運営の評価指標の正確性が高まり、その測定の生産性向上が実現しました。今後ともAI・IoTの活用範囲を拡げながら、安全で安心、おいしい養殖魚のご提供につなげてまいります。

以上