養殖子会社黒瀬水産(株)とさつま水産(株)の合併について

2023年05月30日

株式会社ニッスイ(代表取締役 社長執行役員 浜田 晋吾、東京都港区)は、グループ企業でブリの養殖・加工を行う黒瀬水産株式会社(代表取締役社長 熊倉 直樹、宮崎県串間市)と、カンパチの養殖行うさつま水産株式会社(代表取締役社長 熊倉 直樹、鹿児島県鹿屋市)を6月1日付けで合併することとしました(黒瀬水産によるさつま水産の吸収合併)。さつま水産の機能は黒瀬水産の一部門として残し、引き続きカンパチの養殖に取り組みます。
 この合併により、黒瀬水産の事業規模拡大と両社の重複業務の統合などによる企業力の強化を狙います。なお、連結子会社間の吸収合併のため株式の割当やその他の対価は発生せず、当社の連結業績への影響はありません。

黒瀬水産は、一年間を通して脂がのった「旬」のおいしさが味わえる、完全養殖の「活〆(かつじめ)黒瀬ぶり」を生産しています。同社が育種・孵化した人工種苗を宮崎県・鹿児島県の4ヵ所の漁場で育成し、水揚げ後は同社の加工場で短時間のうちにフィレーに加工して国内外に出荷しています。
さつま水産は、カンパチの育成に最適な環境の鹿児島県の2カ所の漁場でカンパチを養殖、身が引き締まった食感が特徴の「さつまかんぱちローズ」として出荷しています。

黒瀬水産とさつま水産の漁場を一体でマネジメントすることで、将来的な増産体制も可能となるうえ、台風などの自然災害のリスク分散にもつながります。また、黒瀬水産が蓄積してきた技術・ノウハウをカンパチ養殖に活用することにより、養殖技術の向上や収益力の向上が期待できます。人財面でも、漁場への最適な人員配置を行うことができるようになり、適切なオペレーションによる斃死コストの削減や繁忙期の人員の平準化も可能となります。

水産物の需要が世界的に拡大する中で、持続可能な養殖事業の役割はますます重要となります。ニッスイグループ全体で養殖事業の規模拡大と技術の高度化を進め、サステナブルな水産物の調達力強化を目指します。

【黒瀬水産株式会社 会社概要】
本社所在地:宮崎県串間市西浜2丁目15番地4号
代 表 者: 熊倉 直樹
設   立:2004年1月8日
資 本 金:4億98百万円
株   主:株式会社ニッスイ100%
事 業 内 容: ブリの養殖、加工・販売
事 業 所:本社・加工場(宮崎県串間市)
      延岡海洋部 (宮崎県延岡市)、内之浦事業所(鹿児島県肝属(きもつき)郡肝付町)、
      頴娃(えい)種苗センター(鹿児島県南九州市)
養 殖 場 :宮崎県串間市・同延岡市・鹿児島県肝属郡内之浦町・同南大隅町
従 業 員 数:243名(2023年3月31日)

黒瀬ぶりの水揚げの様子(黒瀬水産)

【さつま水産株式会社 会社概要】(吸収合併前)
本社所在地:鹿児島県鹿屋市古江町7452番地11
代 表 者:熊倉 直樹
設   立:2017年7月
資 本  金:5,000万円
株  主:株式会社ニッスイ100%
事 業 内 容:カンパチの養殖、販売
事 業 所:本社・鹿屋事業所(鹿児島県鹿屋市)、笠沙事業所(鹿児島県南さつま市)
養 殖 場:鹿児島県鹿屋市・同南さつま市
従 業 員 数:20名(2023年3月31日)

以上

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