山口県の海洋プラスチックごみのアップサイクル官民連携事業に3年連続で参加

2023年12月21日

 株式会社ニッスイ(代表取締役 社長執行役員 浜田 晋吾、東京都港区)は、山口県と株式会社丸久(代表取締役社長 田中 康男、山口県防府市、以下「丸久」)およびテラサイクルジャパン合同会社(代表 エリック・カワバタ、神奈川県横浜市、以下「テラサイクル」)などと、今年度も官民連携事業"ONE FOR OCEAN"に取り組みました。ニッスイは2021年度の初回開催以来、3年連続の参加です。
 このほど「アップサイクル買い物かご」3,200個が完成し、すでに11月より丸久グループ3店舗で使用が開始されており、2024年初旬に1店舗追加の予定です。

 "ONE FOR OCEAN"は、山口県の海岸清掃で回収された海洋プラスチックごみを買い物かごにアップサイクルすることを通じて海洋ごみ問題の認知を図ることを目的に、同県や丸久、ニッスイおよびテラサイクルが2021年度に着手しました。同県の市・町や民間団体・企業などによる清掃活動で回収された海洋プラスチックの一部を使用した「アップサイクル買い物かご」累計4,800個が、昨年までに丸久グループ店舗や道の駅など県内10か所で使用されてきました。
 今年度は5月21日に長門市大浦海岸で海岸清掃活動を実施、約400人が参加して2.9トンの漂着ごみを回収しました。うちポリタンク78個を回収し、このポリタンクを原料の一部として買い物かごにアップサイクルされました。

 「アップサイクル買い物かご」の導入に先立って、山口県廃棄物・リサイクル対策課主任・笠岡翔氏、株式会社丸久代表取締役副社長・清水実氏をはじめ、協賛企業の代表者などが参加して、12月8日にアルク小郡店で記念セレモニーが開催されました。

12月8日に開催されたセレモニーのようす

5月21日に実施した海岸清掃のようす

今年度の"ONE FOR OCEAN" ポスター

アップサイクルによる買い物かご

 ニッスイではサステナビリティの3つのマテリアリティ(重要課題)のひとつに「豊かな海を守り、持続可能な水産資源の利用と調達を推進する」を挙げており、海洋プラスチック問題は重点的に取り組んでいるテーマです。「プラスチック問題に対する基本方針」において、「海洋への流出防止」「事業活動での排出削減」「消費段階での排出削減」「社員ひとりひとりの取組み」を規定し、この問題を担当するプラスチック部会では、プラスチック資源の3R+R(リデュース・リユース・リサイクル+リニューアブル)を推進しています。
 "ONE FOR OCEAN"の考え方はこれに合致することから、協賛しています。

以 上

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