シーロード社、インディペンデント・フィッシャリーズ社の買収を完了

2024年02月01日

 株式会社ニッスイ(代表取締役 社長執行役員 浜田 晋吾、東京都港区)のグループ企業であるシーロード社(CEO ダグ・ポーリン、ニュージーランド・ネルソン市)は、昨年2023年8月25日に契約締結したインディペンデント・フィッシャリーズ(代表取締役 マーク・アリソン、ニュージーランド、クライストチャーチ市、以下「IFL社」)の買収について、同年11月13日に同国通商委員会、同年12月8日に同国海外投資局の承認を得たのち、買収契約の諸条件を満たしたことから、本年1月31日に買収を完了しました。
 シーロード社はIFL社が保有していた漁船2隻、4万6千トン相当の漁業枠、冷蔵倉庫および設備などを取得しました。

シーロード社本社(ネルソン市)

IFL社トロール漁船「インディペンデント」

 シーロード社は、これまでに漁船8隻により同国およびオーストラリア沿岸・インド洋などの海域でホキ(*1)・アジなど年間10万トンを漁獲しており、保有漁獲枠では同国のトップを争う規模にありました。
 買収したIFL社は保有漁獲枠で同国4位の位置にあり、この買収によりシーロード社は保有漁獲枠・売上ともに同国第1位の水産会社となりました。
 買収後、IFL社はシーロード社の100%子会社となり、従業員も引き続き雇用して事業を継続します。社名の変更はありません。

 ニッスイグループは、北米・南米・オセアニアに漁業を営むグループ企業を配置して、各域の水産資源にアクセスする体制を整え、水産物のグローバル・サプライチェーンを形成しています。

 主力の白身魚では、オセアニアのホキをシーロード社が漁獲・加工するほか、北米ではユニシー社がスケソウダラ(*2)の加工を、南米・チリではエムデペス社がホキやメルルーサ・オーストラリス(*3)の漁獲・加工を行っています。加工された白身魚製品は、グループ各社の販売機能によりグローバルに販売されています。

 ニッスイは、本買収を2030年の長期ビジョン「Good Foods 2030」におけるグローバル展開加速の取組みとして位置づけており、IFL社の取得がニッスイグループの水産資源アクセスをいっそう強固なものにすると確信しています。
 今後も、世界に広がるニッスイのグローバルリンクスと各域内のローカルリンクスの協働により、水産資源へのアクセスから食卓へお届けするまで、漁獲・養殖、加工、販売の各機能の強みを生かしたバリューチェーンを強化し、新しい"食"を世界中のマーケットにお届けしていきます。

【シーロード社 Sealord Group Ltd. 概要】
本社所在地:ニュージーランド、ネルソン市
代 表 者:CEO ダグ・ポーリン
事 業 内 容:漁業・養殖業・水産物の加工販売・加工食品の製造販売
設 立:1961年
株 主:Aotearoa Fisheries社50%、株式会社ニッスイ50%
資 本 金:2億3,926万NZドル
売 上 高:4億4,726万NZドル(2023年9月期)

【IFL社 Independent Fisheries Ltd. 概要(取得前)】
本社所在地:ニュージーランド、クライストチャーチ市
代 表 者:代表取締役 マーク・アリソン
事 業 内 容:漁業
設 立:1956年
資 本 金:600万NZドル
売 上 高:1億2,110万NZドル(2022年11月期)

*1 ホキ:Hoki、タラ目メルルーサ科ホキ亜科ホキ属の白身魚。
*2 スケソウダラ(スケトウダラ):Alaska pollock、タラ目タラ科マダラ属の白身魚。ニッスイグループでは、ベーリング海を中心とする北太平洋、オホーツク海、日本海で漁獲されるものを取り扱っている。
*3 メルルーサ・オーストラリス:Merluccius australis、タラ目メルルーサ科メルルーサ亜科メルルーサ属の白身魚。ニッスイグループでは、太平洋チリ沖で漁獲されるものを取り扱っている。

以 上

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