お魚レシピ集 Fish Kitchen

相性抜群のコンビ!シーフード&チーズ

チーズといえばおつまみや肉料理。こんなイメージを持っていませんか? いえいえ、チーズは魚介類にもよく合うんです。溶けるチーズをのせて焼くシーフードピザは定番メニューですし、クリームシチューやグラタンにも欠かせません。普段の料理にチーズを加えると風味が増し、リッチな気分が味わえます。そんな便利な食材を魚介類にどう組み合わせるか。ヒントをご紹介します。

知っておくと便利!チーズと魚の合わせ方

プロセスチーズ、ゴーダチーズ、ブルーチーズ‥‥ 一度は耳にしたことがありますよね。チーズは世界で数千を数えるほど種類が豊富な食べ物です。そのまま食べてもおいしい上に、粉にして振りかけたり、溶かしたりといろいろな料理に味を添えます。種類によって風味が違うのもチーズの魅力。食材との相性を覚えておくと便利ですよ。

・クリームチーズ:
酸味とクリーミーな味わいが特徴。魚料理に使うタルタルソースに入れるとグッと風味が出ます。シーフードを乗せたカナッペに添えてもおしゃれです。

・マスカルポーネチーズ:
クリームチーズより柔らかいため、スイーツによく使われます。クリーム系のパスタやサラダ、ムニエルのトッピングなどにおすすめ。

・モッツァレラチーズ:
加熱すると柔らかくなり、独特の糸引きが楽しめます。ピザやグラタンをはじめ、どんなメニューにもよく合います。

・カッテージチーズ:
牛乳から脂肪分を取りのぞいた脱脂乳で作られます。栄養分は保持されるのでダイエットメニューに最適です。

ところで、チーズのパッケージを見ると「ナチュラルチーズ」「プロセスチーズ」と表示されていませんか? この違いは製造方法にあるんです。ナチュラルチーズは、牛乳に乳酸菌などを加え、乳成分(タンパク質)を凝固させて凝乳というものを作ります。それを乳酸菌や微生物によって発酵・熟成させたもの。一方プロセスチーズは、ナチュラルチーズを細かく砕き、タンパク質を溶かす乳化剤を加えて成形したもの。こちらは保存性に優れています。

おいしさの新発見!和食とチーズ

意外に思われるかもしれませんが、チーズは和食とも相性が良いのです。例えば、モッツァレラチーズをマグロの刺身に合わせて和風マリネに。海鮮ちらし寿司のトッピングにもおすすめ。モッツァレラ特有の淡いミルク風味が魚介類によく合います。また、照り焼きは醤油ベースで味をつけますが、とけるチーズを乗せて焼くとコクが出ておいしく仕上がります。

味噌を使う鮭のチャンチャン焼きも同様。味噌とチーズも相性抜群です。魚介系のフライには、パン粉に粉チーズやハーブを混ぜて揚げたり、具材とチーズを巻いて揚げるのもアイデアのひとつではないでしょうか。チーズでカリカリ感や、とろーり感がアップするので、おかずがボリューミーになったり、お酒のおつまみにも最適です。

実は日本にも古くからチーズがありました。約1500年前の飛鳥時代には「蘇(そ)」という名で広まり、栄養食品として高貴な方々が愛用していたそうです。チーズは日本人にもゆかりのある食材だったのですね。

チーズで魚の風味をさらにアップ

チーズに合う魚介類といえば、まずは白身魚です。たらやかれい、すずき、甘鯛、舌平目といった魚は淡白なため、チーズを組み合わせるとコクが出てさらにおいしくなります。ムニエルやホイル焼きはもちろんですが、マリネやサラダにチーズを乗せると食卓がおしゃれになります。

「最強のトリオ」と呼びたいのが、魚介類&トマト&チーズの組み合わせです。シーフードの旨味とトマトの酸味、そこにチーズのまろやかさが加わることで、一層味が引き立ちます。いまブームになっている韓国料理のチーズタッカルビはご存知ですか? 本来は骨つきの鶏肉を使いますが、これも具材を牡蠣や海老、イカ、タコ、白身魚などのシーフード系で作ると、いつもと違う味わいになります。

ふだんのメニューにチーズを足してみる。それだけで華やかな気分を味わえるかもしれません。ぜひ魚料理にチーズを使ってみてくださいね。

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