ファインケミカル事業における機能性脂質事業の拡大について

2009年9月28日

日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 垣添 直也)は、2009年11月1日よりサントリーウエルネス株式会社様より技術供与を受け、弊社ファインケミカル事業において初めてバイオ生産領域でのアラキドン酸産生糸状菌*の大型タンク培養に着手いたします。

培養された乾燥菌体は弊社「つくば工場」において独自技術により抽出・精製され「アラキドン酸含有油脂」となります。弊社は「アラキドン酸含有油脂」を特に乳児栄養分野においてドコサヘキサエン酸(DHA)やコレステロールに次ぐ第3の大型機能性素材としてグローバルに生産・販売を展開する計画です。

乳児栄養分野ではアラキドン酸はドコサヘキサエン酸(DHA)に次ぐ栄養素として評価が高まり、2007年CODEX委員会にてドコサヘキサエン酸(DHA)とともに乳児用調整粉乳への添加が推奨されております。また、日本においてはサプリメント素材としても注目され、そのマーケットは急速に拡大しております。

弊社は魚油から精製したエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)を多く含む食用油脂を乳幼児用調整粉乳や経腸栄養剤、さらにはサプリメントや医薬品の原料として生産・販売してまいりましたが、このたび、バイオ生産技術の導入により得られる「アラキドン酸含有油脂」を製品ラインアップに加えることにより、ファインケミカル事業における機能性脂質事業の質的変革を図ります。

ファインケミカル事業における機能性脂質事業の拡大は、新TGL計画(中期経営計画:2006年度~2011年度)に沿って実施するもので、機能性脂質事業におけるバイオ生産技術を使った新たな生産手段の獲得と乳児用栄養分野での販売を拡充するという戦略に基づき、グループ全体の競争力をさらに高めることを目的としています。

  • *独自菌体(モルティエレラ アルピナ)を使用。この種菌を数回の小規模前培養で増殖後、栄養源として糖類・窒素源を配合した培地を用い通気攪拌培養を行う。アラキドン酸濃度(組成)40%以上の油脂を高含有する菌体培養が特徴。

日本水産株式会社つくば工場概要

工場長
武冨清信
住所
茨城県つくば市大久保7 テクノパーク大穂
稼動開始
1990年2月
敷地面積
23,651m2
延床面積
7,673m2
従業員数
35名(2009年9月)
  • *日本水産(株)グループでのファインケミカル事業 売上高262億円(09年度計画)

以上