JOBS & PEOPLE
PEOPLE社員紹介
中央研究所健康基盤研究室Kato加藤
商品化された時の達成感が
仕事のやりがいにつながる。
スケソウダラの魚油を用いた
新素材の開発に挑む
研究職
研究
基礎、応用研究
中央研究所健康基盤研究室
Kato加藤
2021年新卒入社
入社を決めた理由
大学では、化学・生物・物理などを幅広く学びたいという思いから薬学部を選びました。将来は医薬品関連の研究・分析に携わりたいと考えていましたが、5年次の病院・薬局実習の時、患者さんと接する中で、日々の食生活が健康に与える影響の大きさに気づきました。これをきっかけに食品業界にも興味をもつようになりました。ニッスイは医薬品と食品の両方に関係する事業を手がけていて、入社後に医薬品関連の業務から別の分野に異動できる選択肢もあります。自分の意志で業務の幅を広げられる可能性があると思い、就職先に選びました。
これまでの
キャリア
薬学部薬学科卒業後 2021年入社
- 入社後
- 2カ月間の新入社員研修を経て、中央研究所健康基盤研究室に配属。
- 1年目-2年目
-
研究職 研究 基礎、応用研究魚油の原材料の品質調査を担当。
- 3年目-
-
研究職 研究 基礎、応用研究同部署にてスケソウダラの魚油を用いた新規健康素材の研究開発を担当。
※所属およびインタビュー内容は取材当時のものです。
医薬品原料の品質調査から新プロジェクトの担当へ
入社後に配属された研究室は、イワシやサンマなどの魚油に含まれる成分の分析や有用性の研究を中心に、製法の改善や魚油等を用いた素材開発に関わる研究も行う部署でした。何も予備知識のなかった私は、原材料となる魚の切り替えに関わる品質調査を担当することになりました。医薬品の原料は、同じイワシでも産地が変われば、厚生労働省などの規制当局に対して成分や品質を証明する登録手続きが必要になります。そのため、それまで原材料に使用していた魚と新しい産地の魚が本当に同じ品質かどうか、EPA(エイコサペンタエン酸)の含有量や金属などの不純物・色・臭いまで詳細に調べ、品質が同じであることを証明しなければなりません。初めて関わる分野の仕事でしたが、調査するサンプルが非常に多く、目の前の業務に取り組むことで精いっぱいの毎日でした。そのため、業務のことで悩む暇はありませんでした。
3年目になると、新しいことに挑戦したい気持ちが強くなり、当社のキャリア申告制度を利用して、室長に意欲を示したところ、スケソウダラの魚油を使った新規素材の開発・研究を任されることになりました。スケソウダラの魚油に含まれる成分については、先輩研究員の調査により、血管を柔らかくする効果や、メタボリック症候群の予防効果が確認されており、その論文をもとに商品化の話が進んでいたところでした。
正解がない中、自分で判断することが大切
ファインケミカル事業では研究所から事業部へボトムアップで新素材を提案し、展示会などでお取引先さま向けに発表する機会があります。そのため、私たち研究員は市場調査のために市販の魚油由来サプリなどを試しながら、自分たちの研究に活かしています。最終的な目標は食品やサプリに混ぜて日常的に摂取できるようにし、新しい角度から人々の健康を支える素材を開発することです。私たちが開発しているのは、まだ市場に存在しない素材です。そのため、保存性や味など、どのような特徴をもたせるべきか、正解やベンチマークがありません。どのような実験を行えば有効な情報が得られるのか判断が難しい場面も多くあります。それでも、チーム全員で多角的に意見を出し合い、最終的には自分の判断で方向性を決めることを大切にしています。
研究室ではテーマごとに数名のチームで実験を進めています。私はリーダーに次ぐ立場として自分なりに考えた実験を行いつつ、後輩のサポート役も担っています。実験で必要とされる科学的な思考と、生活者のニーズや健康意識に関する調査など人文・社会的な思考のどちらも鍛えられるところに面白さを感じます。また、3カ月に1回、事業部との定期会議があり、実験内容の共有や開発の進捗報告を行います。その際、事業部側の視点でのアドバイスとともに、展示会やお取引先さまとの商談などで社外に研究成果を紹介する機会をもらうことがあります。私も展示会でメーカーの方々の前でプレゼンテーションを行った経験があります。緊張しましたが非常に貴重な経験となりました。現在扱っている素材はまだ研究段階ですが、今後、事業化・製品化を実現し、多くの人に知られる存在に育てることを目標に日々の実験に取り組んでいます。
とある一日のスケジュール
分析結果の確認
前日の実験で測定器に入れた結果を確認
実験開始
事前に計画していた実験を行う
実験計画
実験内容は基本的に自分の判断で決める
事務処理
事業部への報告資料の作成など
多彩な知識・スキルをもった人が多く
自由度の高い環境で好きな研究ができる
ニッスイで働く魅力
ニッスイの研究所は部署としての目標以外にも、自らの主体的な発想で実験に取り組むことができる自由度の高い職場です。若手に任される裁量も年々大きくなっています。また、さまざまな専門知識・スキルをもった人が集まっているため、日常の会話の中で研究のヒントが見つかることもあります。特に、冷凍食品を扱っている研究室のメンバーからヒントをもらえるのは、幅広い事業を展開しているニッスイならではの魅力です。仕事以外でも自分の好きなことにのめり込んでいる人が多い職場なので、熱中できる何かをもち、自分の持ち味を活かして楽しみながら働ける仲間と一緒に仕事をしていけたらと思っています。
基礎研究に携わる者としては、自分が初めて行った実験や、自分しか知らない実験の成果が製品化につながり、多くの人に知られていくことが仕事のやりがいにつながります。そのためには、製造ラインや食品関連法規、市場動向や新しいブームの創造など、多様な知識と視点が求められます。部署や担当業務にこだわらず、いろいろなことにチャレンジしていきたいです。
私が描く 新しい“食”
開発したものが未来の定番に
今は当たり前に食されているエリンギですが、昔は食べられていなかったという話があります。そのように自分が開発したものが、今は知られていないけれど50年後には当たり前に食べられるようになっていたら面白いですね。それが新しい食文化を創ることにもつながると思います。私が現在取り組んでいるスケソウダラの魚油から生まれる素材もいつか定番化することを目指していきます。その時は「私が作りました!」と胸を張って言いたいです。













