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STORY 02

白身魚のバリューチェーンを活かした「速筋タンパク」製品の展開に携わるニッスイ社員を紹介

白身魚のバリューチェーンを活かした
「速筋タンパク」製品の展開に携わる
ニッスイ社員を紹介

Nissui’s Value Chain

ニッスイグループは、ミッションを共有し、新しい“食”を共創していくためのグローバルネットワーク(グローバル&ローカルリンクス)を構築しています。その強みを活かし、競争優位となっている代表例が「白身魚バリューチェーン」です。資源へのアクセス機能を持つグループ各社がサステナブルな資源を調達し、グローバル&ローカルリンクスを通じてグループ各社へ。調達した白身魚を各国の食文化に合わせてフライやねり製品などに加工し、マーケティングとR&Dで付加価値を付け、BtoB・BtoCのお客さまにお届けしています。

Fast-Twitch Skeletal Muscle Protein

卵と同等以上に良質なたんぱく質を毎日の食から手軽に摂取できる「速筋タンパク」シリーズ。フィッシュソーセージやちくわ・カニ風味かまぼこ(カニフレーク)・かまぼこなどのねり製品からスープ・プロテインまで多彩なラインアップがそろっています。

「速筋タンパク」シリーズの原料の一つであるスケソウダラは、どのようなプロセスをたどって食卓に並ぶ「速筋タンパク」製品になるのか。
ニッスイの強みである白身魚のバリューチェーンの各工程に携わるニッスイ社員の活躍を紹介しながら、「速筋タンパク」製品の魅力に迫ります!

From Production to Sales

※所属およびインタビュー内容は取材当時のものです。

「速筋タンパク」製品の原料の一つである、
白身魚のスケソウダラの冷凍すり身の生産現場を管理
バリューチェーンの川上を支える

CASE : 笹岡

ユニシー社(米国、アラスカ)に出向

私は現在、アメリカワシントン州にあるグループ会社のユニシー社で勤務しています。ユニシー社に出向したのは2025年4月で、それまでの6年間は水産事業第三部に所属し、冷凍すり身を海外から仕入れて国内外のお取引先さまに販売する業務を行っていました。
現在は「速筋タンパク」製品をはじめとする水産加工品の原料となる冷凍すり身などの生産現場の管理を担当。アラスカ州にある同社の工場で、スケソウダラなど冷凍すり身の原料となる魚の管理・冷凍すり身を含めた生産計画策定・品質評価・作業効率の改善などを行っています。

ニッスイグループは、持続的な水産資源の利用に努めていること、安定した品質・量の製品を生産することに力を入れています。海の恵みを受けて事業を営むニッスイグループにとって、水産資源の状態が持続的であることは非常に重要なものです。ニッスイグループ全体で扱うスケソウダラの63.3%はMSC認証を取得したもので、その大半はアラスカ州のスケソウダラ漁業によるものです。
ユニシー社の工場では水揚げされたスケソウダラを受け入れ、厳格な品質管理のもと安全・安心で高品質な冷凍すり身やフィレーなどを生産、グループの食品メーカーをはじめ世界の市場に提供しています。冷凍すり身は主に日本に輸出され、ちくわ・カニ風味かまぼこなどのねり製品やフィッシュソーセージに加工されます。私のようなニッスイ社員が現地に駐在し、ニッスイ基準の安全・安心な品質の冷凍すり身を製造する体制を整えることで、ニッスイグループのバリューチェーンに欠かせない冷凍すり身製造への信頼を強固にしています。

グローバルリンクスによるシナジーで高品質なすり身を安定的に調達・販売

CASE : 白井

水産事業第三部すりみ課

私が所属する水産事業第三部では、主にスケソウダラの冷凍すり身を取り扱っています。国内外の生産地から冷凍すり身を調達し、それを国内外のメーカーや問屋に販売する業務を担っています。

スケソウダラは「速筋タンパク」シリーズをはじめとする、ねり製品やフィッシュソーセージの原料として活用される重要な魚種です。ニッスイが取り扱うすり身の原料の多くを占めています。
私の仕事はバリューチェーンの中で、グループ会社のユニシー社から仕入れたスケソウダラの冷凍すり身を製品加工の工程へとつなぐ役割を担っています。
海外で生産されたこの冷凍すり身は、「速筋タンパク」製品やその他自社製品に加工するためニッスイの国内工場などに納品されます。
納品の際はユニシー社や国内の食品工場と連携・調整し、納品時期や数量のすり合わせ、検査部門からの要望の伝達など、きめ細かな対応が求められます。
すり身の調達や納品は天候・海況条件や水揚げの状況、通関手続き、さらに為替レートなどの不確定要素に左右されやすく、予定通り進めるのが難しい側面もあります。そのため、スケソウダラの漁獲時期や在庫・需給バランスを把握し、お取引先さまからのオーダーや要望に応えています。

このスケソウダラの冷凍すり身を扱う事業の最大の強みは、ユニシー社との密接な連携で原料の魚を確保していること、厳格な品質管理のもとに製造していることです。これらの強みにより、自信をもってお取引先さまに提案することができます。お取引先さまの要望はもちろん、私が所属する水産事業部や加工食品工場の要望が、冷凍すり身の生産工場へ確実に届く体制が整っています。漁獲量や漁場の状況、製品の品質状況などのリアルな情報も素早く共有されます。ユニシー社の冷凍すり身は、グループ内外に販売していますが、商談の際には市場の変化に合わせた最適な提案を心がけ、事業の成長につなげています。

スケソウダラの速筋由来タンパク質の研究

ニッスイは、スケソウダラに含まれる「スケソウダラの速筋由来たんぱく質」に注目し、特に加齢により減少しやすい速筋に着目。その特性について研究しています。

3

粉末「速筋タンパク」の研究開発

CASE : 市坪

食品機能科学研究所機能性素材開発課

私は入社以来6年間、中央研究所製品・技術開発課に所属し、「速筋タンパク」製品を中心とした機能性素材の素材開発に従事しました。具体的には、水産事業第三部から入手したスケソウダラのすり身を、乾燥・粉砕して粉末化し、成分や物性などを分析・研究、商品化を検討する業務を担当していました。
当初は、粒の粗い粉末しか得られず、品質とコストの両立に苦心し、商品化には大きな課題がありました。水産事業部の協力のもとユニシー社のすり身を入手し、さらにコスト面でも優位な原料を探索しました。実際に工場を訪問して製造ラインを確認しながら検討することで、すり身の製造プロセスに対する理解が深まり、とても勉強になりました。
また営業部門とも密に連携し、お客さまのニーズの把握や市場動向を踏まえた商品開発に努めています。「速筋タンパク」粉末の用途はスープやドリンクなどに広がり、それに伴って高い技術力が求められましたが、試作や改良を重ねた結果、品質の高い粉末の製造が可能となりました。
現在は、機能性表示食品の研究開発に従事していますが、魚由来の臭いを抑制する技術やより日常に取り入れやすい製品の開発、新たな機能性素材の発掘など、さらなる市場展開へ向けた挑戦が続いています。私自身も、新たな機能性素材の発掘に向けて挑戦をしています。

生産性向上とプロの技術の架け橋として生産管理の力を発揮

CASE : 戸田

八王子総合工場加工食品第一工場

入社以来、フィッシュソーセージやカニフレーク工場で一貫して生産管理の業務に従事してきました。営業部門のオーダーや直近のトレンドをもとに受注予測を立て、ラインの生産能力と照らし合わせて生産計画を立案、工場の収支管理・分析、既存製品のブラッシュアップおよび新製品のラインテストなど、工場のあらゆるポテンシャルを最大限引き出せるよう試行錯誤しています。
特に、ユニシー社から仕入れた冷凍すり身などを使用する「速筋タンパク」製品については、ソーセージ工場とカニフレーク工場で関わっています。
使用するすり身がスケソウダラのみという製品特性上、気温・湿度に合わせた、すり身の配合の組み換えによる微調整が難しいです。加えてすり身の品質は魚種や産地・季節、保管条件で変化し、安定した品質の製品を効率的に生産するには、原材料を混合するねりや、成形・加熱の各工程で高い技術が必要になります。原材料の状態や生産環境の湿度・時間などの条件の最適化が鍵であり、これらを的確に見極めて調整する従業員の洞察力には深く感銘を受けました。

現在の課題は、「速筋タンパク」シリーズのフィッシュソーセージやカニフレーク商品の賞味期限を延長し、より遠方への流通を実現することです。私は配合の見直しを担当する開発部門と生産現場の橋渡し役として、その工場スタッフの技術力を最大限に活かしてライン生産を成功させ、改良品の開発に貢献したいと考えています。製品の品質と製造技術の融合こそが、未来のものづくりにつながると信じ、その架け橋として力を尽くすことに大きなやりがいと使命感をもっています。

お取引先さまと一緒に市場を育てる“共創型営業”で成果を上げる

CASE : 湯澤

家庭用営業第一部加工食品第一課

入社以来6年間、九州支社で家庭用食品の営業に従事し、ねり製品や家庭用冷凍食品などを幅広く取り扱っていました。スケソウダラの速筋タンパクが摂れる「速筋タンパク」シリーズのフィッシュソーセージやねり製品は、発売以来、営業活動を通じてお取引先さまから好印象で、手応えを感じていました。
「速筋タンパク」シリーズは商品の認知が進む一方で、主力商品と比較すると高価格であることから、お取引先さまへの説得に難しさを感じていました。
転機となったのが、量販店で初めて取り扱われた時のこと。主力商品との差し替えに踏み切り、成果を得た経験が自分にとって大きな自信となりました。その後、大手量販店からの要望で関係者向けの勉強会を開催。ニッスイの食品機能科学研究所の研究員の講義を通じて「速筋タンパク」シリーズの製品の魅力を紹介したり、ポスター制作などの販売環境の整備を支援して、売り場に好影響をもたらすことができました。さらに、都内の少年野球チームの保護者向けにセミナーを開催するなど、食育活動を通じて地域の話題となり、商品認知を上げることができました。

「タンパク質も選ぶ時代」になって市場拡大の可能性があるため、お取引先さまを「ともに商品を育てるパートナー」と捉え、九州での営業時代から売り場づくりや試食販売などの協働を重ねてきました。首都圏のお取引先さまを担当するようになってからは、より提案型の営業スタイルを重視しています。営業担当10年目を迎えた現在、「商品が店舗で採用されたら終わり」ではなく「お客さまの継続的な購買」を促す仕組みづくりに注力しています。
ここ2~3年、「速筋タンパク」シリーズは右肩上がりで売り上げを伸ばしています。お取引先さまに提案する際も、ニッスイの強みであるバリューチェーンや高い品質についてお話ししながら、魅力を伝えています。さらに、ニッスイのねり製品やフィッシュソーセージは、卵を使用していない「たまごフリー」であることも訴求しています。「速筋タンパク」シリーズについても「たまごフリー」であることが高い評価を受けています。卵のアレルギーの方も、家族や友人と“一緒に同じものを食べながら食卓を囲む”ことができる、その楽しさや喜びも伝えていきたいです。今後は、ニッスイの食品事業の強みである冷凍・冷蔵・常温の3温度帯の商品の幅広さを活かし、長期ビジョンで掲げている健康基軸商品の伸長に貢献したいですね。

Q&A

Q :

A :

笹岡
①魚の処理:スケソウダラの頭・内臓・中骨などを取り除き、採肉機で魚肉を採取します。
②水さらし:採取した魚肉を水にさらして、血液や脂分を取り除きます。
③水切り:余分な水分を脱水します。
④裏ごし:魚肉を精製して皮などの品質に影響する部位を取り除きます。
⑤脱水:裏越した肉を脱水します。
⑥調味料などの混合:砂糖などを加えて、タンパク質の変性を抑制します。
⑦成形・凍結:容器に流し込み、急速冷凍して保存します。
冷凍によってすり身の鮮度を保ち、長期間保存できるようになります。ユニシー社では上記の工程の中でX線探知機を利用した異物検査や品質検査を実施、安全・安心で高品質の冷凍すり身を生産しています。

Q :

A :

笹岡:魚卵は「助子」と呼ばれ、日本人になじみ深いたらこや明太子になります。魚肉はすり身やフィレーなどに分かれ、フィレーは白身魚フライなどに加工されます。胃袋は韓国料理のチャンジャ、残った頭などの非加食部分は魚油や魚粉に加工され、養殖魚の飼料として使用されています。

Q :

A :

白井:大学・大学院と水産資源生態学研究室に所属し、深海魚の研究をしていました。研究の際に乗船したのが日本の漁獲量を決める調査船でした。そこで出会った船員や研究者の方々と接する中で、魚をサステナブルな資源として残すのは大事なことだと実感しました。

Q :

A :

市坪:フリーズドライの味噌汁や食品に振りかける顆粒スティックなどを試作していました。魚の臭いをマスキングする技術によって、もっと幅広い食品にも使いやすくなると思います。

Q :

A :

戸田:「三現主義(現場・現物・現実)」。生産管理の仕事上、データ集計や計画シミュレーションなどのパソコン作業が多くなりがちです。一方で、生産現場ではデータ通りに進まないこともたくさんあるため、実際に状況を見て課題を確認し、相談・改善していくことを意識して業務に取り組んでいます。

Q :

A :

戸田:当社ではプラスチック使用量削減を目的とした包材の見直しを進めています。
2025年1月から「海からサラダフレーク」の包装形態を変更し、従来のプラスチックトレーを廃止して袋タイプに切り替えました。
この取り組みでプラスチック使用量を削減できたほか、包装工程の自動化によって生産効率の向上とコストダウンも実現。サステナブルな製造体制への大きな転換点となりました。

Q :

A :

湯澤:2025年10月に、私の地元である長野県松本市を拠点とするサッカークラブ「松本山雅FC」の来場者を対象に、フィッシュソーセージの試食イベントを実施しました。このようなイベントを通して、「速筋タンパク」の認知度を上げて、今後商品を手に取っていただけるきっかけになればいいですね。

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