ENTRY / MY PAGE
経験者
経験者
-
STRENGTHSニッスイの魅力を知る
STRENGTHS ニッスイの魅力を知る
-
JOBS & PEOPLE仕事を知る
-
WORK STYLE働き方を知る
WORK STYLE 働き方を知る
-
RECRUIT INFO募集情報
-
ENTRY / MY PAGE
経験者
JOBS & PEOPLE
PRODUCT STORIES
プロダクトストーリー
STORY 01:黒瀬ぶり
おいしい「黒瀬ぶり」を国内外に
届けるために奔走するニッスイ社員を紹介
活じめ「黒瀬ぶり」の概要
Kurose Buri
2004年、グループ会社でブリの養殖・加工を行う黒瀬水産株式会社(宮崎県串間市)が設立。2022年には、出荷魚の全量が人工の種苗(ふ化後の稚魚や幼生)から育てた「完全養殖」になりました。完全養殖とは、親とする魚(親魚)から卵を採取してふ化させた稚魚を成魚に育て、そのなかから優れた親魚を選抜し、採卵・育成するという一連のサイクルをすべて人の管理下で行うことをいいます。天然の稚魚を利用しない完全養殖は、限りある海洋資源への負担を軽減する、サステナブルな取り組みです。
完全養殖が導入される以前は、一般的なブリ養殖と同様に、「モジャコ」と呼ばれる天然のブリの稚魚を採捕して育成していました。しかし、天然種苗のブリは一般的に、産卵時期の春の直前である冬に脂がのり「旬」を迎えますが、産卵後の夏は身が痩せてしまい脂のりもよくありません。
これに対して、ニッスイの養殖に関する研究開発を担う中央研究所大分海洋研究センターでは、完全養殖を前提として、親魚の飼育中の環境を調節して任意の時期の採卵を実現する「成熟制御技術」を生み出しました。これにより、計画的な採卵・育成・出荷が可能となり、天然ブリや天然種苗由来の養殖ブリの供給が少ない時期はもちろん、1年を通じて人工種苗によるブリを安定的に出荷することができます。
また並行して、飼育しているブリの中から優れた親魚を選び、より優れた形質を育てる「選抜育種」も行い、よりおいしく品質のよいブリを提供しています。
こうして「黒瀬ぶり」は、国内で養殖ブリのトップクラスのシェアを誇るまでに成長しました。
サステナビリティへの関心が高い欧州でも、「黒瀬ぶり」の知名度は年々上昇、それに伴い輸出量が拡大しています。そんな「黒瀬ぶり」のおいしさを届けるために奔走するニッスイ社員を紹介します。
Read More
研究から販売まで
From Research to Sales
※所属およびインタビュー内容は取材当時のものです。
ブリ類養殖において、
世界の絶対的なリーディングカンパニーに
CASE : 有本
水産事業第二部黒瀬水産に出向
ニッスイグループの「黒瀬ぶり」は、中央研究所大分海洋研究センターが開発した成熟制御や種苗生産技術、養殖技術を活用して、グループ会社の黒瀬水産で生産されています。私がセンター長を務める黒瀬水産の頴娃種苗センターは、年数回、親ブリから卵を採取し、約2カ月半でふ化させて稚魚になるまでの工程を担っています。天然のブリは、夏に産卵し冬に旬を迎える魚。それに対して黒瀬水産では、年間を通して随時卵を採取して育成・出荷しています。その実現には、高度な養殖技術が欠かせません。私は、大分海洋研究センターの研究成果やその知見を受け継いで生産に取り組み、実務で生じる課題についても同センターと連携して解決を図っています。
近年は、海水温上昇の影響により、養殖業にとって厳しい環境の中、ニッスイグループは自ら採卵し、人工種苗を育て、研究から技術開発を行って、年間の生産量を安定的に維持しています。もしも、種苗センターや養殖現場で課題が発生しても、大分海洋研究センターやグループの養殖事業会社から支援や協力を受けられる体制があるのも当社の強みです。黒瀬水産1社ではなく、グループとして「黒瀬ぶり」の養殖に関わっているからこそと言えるでしょう。
今後は生産量の拡大が大きな課題です。その際には、国内・海外それぞれに求められる魚のサイズや加工形態が異なり、多様な出荷パターンが求められます。こうした多様なニーズに合わせて柔軟に対応できる点も黒瀬水産の大きな強みです。
生き物や自然が相手なので、想定外のことが起こることもありますが、環境負荷を低減しながらより優れた魚に改良するなど、他社との差別化にも取り組んでいきたいと思っています。
国内に流通する養殖ブリ全体の相場を決める
ニッスイの看板商品
CASE : 坂井
水産事業第二部鮮魚課
グループ会社の黒瀬水産が養殖する「黒瀬ぶり」を仕入れ、市場に送り出すのが調達担当の仕事です。黒瀬水産から提示される出荷尾数案を受け、年間の販売計画を立案し、全国の営業へ方針を伝えています。適宜、生育状況・販売状況を黒瀬水産、ニッスイと情報共有し、最大の利益を生み出せるように販売計画を修正していきます。「黒瀬ぶり」の専門家として商談に同行することもありますが、頻度はそれほど多くありません。幸い「黒瀬ぶり」は一定の認知を得たブランドとなっており、お取引先さまからの引き合いにつながっているからです。
海外へは鮮魚は航空便で、冷凍品は船便で輸出しますが、調達としての仕事は国内とほとんど変わりません。海外の担当者とは、メールやオンラインなどでやり取りをしています。人工種苗による完全養殖「黒瀬ぶり」は、海外では、サステナブルな養殖魚として関心が高まっていますが、国内では、一年を通じておいしいブリである点や一年中高品質で品質が安定している点が評価されています。同じ商品でも、国内と海外とでは受ける反応も異なっています。
「黒瀬ぶり」は、選抜育種や年数回の種苗生産により一年中、品質や生産量が安定しています。これは、大分海洋研究センター、黒瀬水産とニッスイグループ一体で、選抜育種・採卵・育成等、さまざまな研究に長年取り組んだ結果であり他社が追随できない強みだと思います。
また、養殖ブリの中では、トップクラスのブランドとなった結果、「黒瀬ぶり」の価格が国内の養殖ブリの相場に影響を与えていると言っても過言ではありません。鮮魚課に異動して、「黒瀬ぶり」の調達担当になった時には、大きなプレッシャーを感じました。「黒瀬ぶり」はニッスイの看板商品で、常に市場から注目される商品でもあることから、動く金額も桁違いに大きいからです。その分、やりがいを感じる業務だと思います。
業界内では知名度のあるブランド魚ですが、今後一般の方にも「養殖ブリ=黒瀬ぶり」と思っていただけるように、そのブランドとおいしさを浸透できたらと仕事に取り組んでいます。
プロの仕事が集結して、
おいしいブリを食卓に届ける
CASE : 壽川
食材営業第二部食材営業第四課
「黒瀬ぶり」は、量販店鮮魚売り場などのバイヤー様から高い評価を受けており、積極的に引き合いをいただいている商品です。特に夏は他社の養殖ブリが約2キロのところ、「黒瀬ぶり」は平均4.5キロもあります。切り身にした時の見栄えも圧倒的で、養殖魚特有の脂臭さもなくおいしいと評判です。「黒瀬ぶり」の営業に関しては売るための提案よりも、商談で決まった数量を確保し届けることに注力しています。特に私が担当する量販店では天候や曜日などで売れる数量が変動するため、受注量は日々変動します。生産する黒瀬水産では、ニッスイからの発注予定数量をもとに、出荷の数日前から餌止めをします。水揚げや加工作業に必要な人員の確保など計画的に進めているため、営業としてはお取引先さまからの受注予定数量を事前にもらうことが重要です。
さらに、営業担当者がお取引先さまを大分海洋研究センターや黒瀬水産の視察にアテンドすることもあります。最近も量販店のバイヤー様の視察をアテンドする機会がありました。今まで養殖ブリはどれも一緒と思っていた方々に、人工種苗や育種といった現場を実際に見学していただき、「黒瀬ぶり」がどのように誕生し養殖・加工されているのかを知ってもらうことで、その価値をより深く理解していただけました。その結果、今まで以上に熱量をもって販売していただけるようになりました。私自身も、研究・開発から養殖生産・加工・物流に至るまで、すべての工程でその道のプロが責任をもって高い意識で仕事をしているニッスイは、良いものを作ってお客さまの手元に届けるメーカーだということを改めて実感しています。
「黒瀬ぶり」は、品質の良さやおいしさがお取引先さまの間でも広まり、この10年ほどで供給量が1.5倍くらいに増えています。最近では、店頭でお客さまに環境に配慮した養殖魚としてアピールしたい、完全養殖という文言をチラシに載せたいので「黒瀬ぶり」ではなくてはダメというお取引先さまも増えてきました。環境配慮を求められる世の中にふさわしく、おいしい「黒瀬ぶり」をたくさん供給して、どこの量販店の鮮魚売り場でも必ず販売されているという状況を目指していきたいです。
欧州ではサステナブルな魚として関心が高く、
これからの市場拡大が見込める
CASE : 赤峯
海外事業推進部
ノルディック・シーフード社(デンマーク)に出向
デンマークにあるグループ会社のノルディック・シーフード社で、欧州マーケットへの「黒瀬ぶり」の販売を担当しています。「黒瀬ぶり」の最大の強みは、自社グループで研究・養殖生産・加工・物流・販売までを実現できる一貫した事業体制にあります。欧州で流通する「黒瀬ぶり」の発注や供給量の調整は、営業担当の私と、日本で生産する黒瀬水産、調達担当の鮮魚課を交え、オンラインで行っています。
「黒瀬ぶり」が欧州で販売されるようになって、すでに10年近く。その数量は年々着実に伸び続けています。いまや欧州市場における日本産ブリのシェアは「黒瀬ぶり」が大きく担っており、その存在感は確かなものとなっています。日本で水揚げされた「黒瀬ぶり」が、航空便で2~3日後には当地に届き、欧州のレストランや食卓に届けられる。確立された販売ルート以外にもノルディック・シーフード社の水産品の販売先や、そこからのコネクションにより、「黒瀬ぶり」の販売先が拡大しています。
それでも、欧州ではブリはまだマイナーな魚です。しかし、実際に食べてもらうと、「こんなにおいしい魚があるのか」と驚かれますし、日本国内以上に完全養殖のサステナブルな魚ということが評価されています。あるお取引先さまからは、「高品質でストーリー性がある魚をずっと探していた」との言葉をいただいたこともあります。
欧州への水産品の輸出は、生産から輸出までの管理体制や設備などの規制も厳しく、大変な部分もありますが、「黒瀬ぶり」は黒瀬水産が生産し、ニッスイの鮮魚課が仕入れ、欧州では当社が輸入して販売するという流れでこの規制をクリアしています。これからさらに欧州で「黒瀬ぶり」の販売を伸ばしていくため、そのおいしさや品質を知ってもらえるよう、自信をもって高品質な「黒瀬ぶり」を欧州の食卓に届けていきたいと思っています。
裏話一問一答 Q&A
有本:祖父が釣り船を運航していたので、幼少時から魚に触れる機会が多く、その祖父から「昔はもっと大きな魚がいっぱいいた」と聞かされて育ちました。そこから養殖に興味をもつようになり、ニッスイに入社。養殖の現場に関わることができるのはやりがいになりますし、水産業は自然が相手のため、想定外のトラブルもありますが、それがこの仕事に携わる面白さでもあります。
壽川:学生時代に養殖の現場でアルバイトしていたことがありますが、冬は寒く夏は暑いため体力もいる大変な仕事です。生産している人の苦労を知っているからこそ、「黒瀬ぶり」の価値をしっかりとお取引先さまに伝えたい。その上で、品質に見合った価格で販売し、ニッスイだけでなく黒瀬水産もしっかりと利益を上げられるようにすることが営業担当の使命だと思っています。
赤峯:九州出身で、大学も九州だったので、九州発の商品を海外に提案してみたいと、ニッスイの面接で話した記憶があります。「黒瀬ぶり」は九州で養殖されており、それを海外に売る。やりたいことが実現できているので、仕事のやりがいも大きいです。
坂井:自分が調達担当になってからは営業担当が相談しやすい調達担当として、何でも話しやすい雰囲気を心がけています。
赤峯:欧州と日本とでマーケットのギャップがある中で、生産・調達・販売と密にコミュニケーションを取っていくことが重要だと感じています。
壽川:以前、調達担当だった時に、「環境に配慮した完全養殖」という話をしても興味をもっていただけなかったお取引先さまに、先日、久しぶりに営業担当として伺ったところ、「あの時は環境の話は理解できなかったけれど、今は注目度も上がってきていて、重要性がわかるようになりました。壽川さんは未来から来た人だったのですか?」と言われ、改めてニッスイの環境に関する意識に、時代がやっと追いついてきたと感じました。


























